2017年 3月 3日(芝田・北川)【音楽】
今週の金曜広場もお聞きください。
さて、北川さん、つい最近まで気温が氷点下だったと思ったら、とたんに春の気配が感じられるようになりました。あと半月ほどでイランのお正月ですよね。大掃除なんかはしていますか?
北川
ぜんぜんできていません。ものが多いので、不要なものをできるだけ捨てる方針でいきたいのですが。さてさて、正月までに終わるでしょうか、乞うご期待、といったところです
芝田
ものがあると、それだけで掃除を始めるのが億劫になってしまいますよね。私も温かくなってきたことだし、周りの雰囲気に合わせて大掃除をしようと思っています。クリーニング店はこの時期、ずいぶんと忙しいようで、いつもなら翌日に仕上がる毛布などが数日かかると言われてしまいました。まだ時間がありますから、きれいな状態で新年を迎えられるといいですね。
●リスナーより
「今年のお正月は私と家内の実家への挨拶で始まりました。一年に一回ですが、親族が集まり、おせち料理を食べながら、お互いの近況の報告、世間話をしながら過ごすいっときは、なかなかいいものです。イランでもノウルーズのときは、実家や親族めぐりで時が追われることを知っていますが、このお正月の風習が、古き日本の伝統、文化としていつまでも残ってほしいと思っています。日本では、お正月に食べる料理をおせち料理と言いますが、イランではノウルーズのときの料理で、これに当たる言葉はありますか?」
●ラジオより
芝田
さて北川さん、イランのお正月の話題です。いきなり問題を出してもいいですか?
イランのノウルーズ、お正月に食べる料理、ご存知ですか?
北川
サブジポロウという香草を炊き込んだピラフとマーヒー、つまり魚のとりあわせはよく食べられますよね。
芝田
はい、その通り。魚はイランでは一般的ではないように思うのですが、お正月に食べるのですよね。あと、レシュテポロウという細いスパゲティのようなものが入ったご飯と、ゴルメサブズィというイランの伝統的な料理もよく食べられるようです。
北川
どういう意味があるんでしょうね。
芝田
レシュテポロウは、日本のそばに似ていますよね。フーシュファルスタッフによれば、問題が解決するように、という意味があるそうです。ゴルメサブズィーも、たくさんのハーブ類をいためてごはんにかける料理ですが、これは緑が豊かになるようにという思いがこめられているそうです。
●リスナーより
「IRIBの中にある散歩道には、イランの詩人の詩の一節が表示されたりしていますか?」
●ラジオより
芝田
ということですが、IRIBの敷地内だと、コーランの節なら見たことありますね。
北川
そうですね。詩人の詩はなさそうですね。
芝田
詩人の詩と言えば、街中にはけっこうありますよね。北川さんの家の近くにはありますか?
北川
時たま広告などで見かけることはありますが、そんなに頻繁には見ないような気がします。
芝田
私が住んでいる家のすぐそばの広場は、ゲイサルアミーンプールという詩人の名前がつけられています。この詩人の銅像もあって、下には彼の有名な詩が刻まれています。この詩人は、1959年から2007年までを生きた現代詩人です。北川さんは、この方の詩を詠んだことはありますか?
北川
いや、歌などではまだないですね。演奏などでは、どうしても中世の詩人の詩が多いですね。歌のレッスンでは、たまに現代詩人の詩を歌うことがありますが、数からすれば少ないです。
芝田
そうなんですね。イランの歌は、昔の有名な詩人の歌詞が使われていることがおおいですよね。その点は面白いと思いました。ところで、私の家の近くの、このゲイサルアミーンプールという広場は比較的小さいのですが、やはり世界的に有名な詩人、例えばフェルドウスィーなどの名前がついた広場は大きくて立派な銅像が建っていますよね。詩人とは関係ないのですが、これまた私の家の近くに、「杉の木」という名前の広場があるのですが、そこには立派な杉の木が植えられています。テヘランの広場、なかなか興味深いです。
北川
テヘランだけでなくて、地方都市も面白いですね。テヘランから車でおよそ2時間ほど行ったところに、サーヴェという小さな都市があるんですが、サーヴェはざくろの産地として有名なんです。で、サーヴェの一番大きな広場には、ものすごく大きな赤いざくろのモニュメントがあります。
芝田
へえ、面白いですね。一度見てみたいです。
●リスナーより
「イラン服飾の歴史で、欧州からのミニスカートの影響との解説に、どの時代でも女性はファッションに対して敏感と思いました。現在のイランには、欧州のブランド品やブティックが立ち並ぶようなファッション街はありますか?」
●ラジオより
芝田
テヘランのファッション街といえば、最近は大きなショッピングセンターが増えましたよね。そこに私たちも知っているような外国のブランドの衣料品店が並んでいます。
北川
そうですね、中には欧米のセレブがよく着ているようなブランドの衣料品もありますね。
芝田
ところで、イラン服飾の歴史では、パフラヴィー王朝時代のイランの服装が、欧米寄りになっていったという話しがありました。当時はユニフォームというか、服装の統一化が進められたそうですね。
北川
そういった流れの後、現在はイスラム式の服装になっていますよね。
芝田
現在イランでは、男性も女性も、特に女性は、公の場で肌や髪の毛を見せない服装を身につけなければなりません。
北川
スポーツの大会でも、イランの女子選手が、ヘジャーブを身につけて出場している姿が話題になることもあります。
芝田
イランを旅行するときなどは、外国人にもこのヘジャーブを身につけることが決められているので、女性は特に注意が必要ですね。ところで、この服飾の歴史、今後は現代のお話になるので、だんだん身近に感じられるかもしれません。
●リスナーより
「最近、インターネットでイランのスキー場が注目を集めていることを知りました。首都テヘランからも近く、雪質がすばらしいとのこと。このスキー場について番組で紹介していただければ幸いです」
●ラジオより
芝田
イランのスキー場、北川さんは行ったことがありますか?
北川
先日行ってきました。といっても、スキーをしにいったというよりも、小登山でいきました。
芝田
あら、いいですね。登るのは大変だったのではないですか?テヘランでは登山客も結構見かけますよね。テヘランから北を見ると、すぐそばに高い山々が連なっているのが見えます。今年は雪がたくさん降ったので、スキー場もにぎわったようです。
北川
そうなんですね。イランのスキー場は欧米の観光客にも人気があると聞きました。
芝田
はい。スキーのためにイランを訪れる人も多いそうです。それもそのはず、イランには5000メートル級の山があるからなんですね。
私も何度かテヘラン北部のスキー場に行ったことがあります。北海道出身の上野スタッフによれば、イランのスキー場の印象としては、なんといっても広いこと。傾斜が激しいこと。そして雪質がよく、パウダースノーであることなんだそうです。テヘランの若者たちは、このスキーシーズンをめい一杯利用しようしているみたいです。