イランの国会中継
3月 05, 2017 16:20 Asia/Tokyo
先日、車であるところに向かっていた際、カーラジオから聞こえてくる放送になんとなく耳を傾けていたら、何やら正式の場で何かを議論しているところが中継されていました。
そう、そのときはちょうどイランの国会中継の真っ最中でした。いつもニュースでお馴染みのラーリージャーニー国会議長が議事の進行役を務める中、議事が進められていきます。どうやら、今回の議題は労働者の給与や権利を増やしてほしいという内容のようです。「議員番号00番、00さん、どうぞ」という呼び出しの後に、名前を呼ばれた議員さんがそれぞれ意見を述べていました。淡々と自分の意見を述べる人、少々感情的になって熱弁をふるう人、地方都市代表らしく、発音に少々地方色が見られる人など様々です。また、発言者の背後に喧騒が聞こえるところなどは、日本の国会とも共通しているようです。さらに、女性議員の積極的な発言も聞こえてきました。印象的だったのは、イスラムの預言者の娘ファーティマの殉教日にちなんで、どの議員さんも発言する前にまず、「慈悲深く慈愛あまねき神の名において、預言者の娘ファーティマの殉教にお悔やみを申し上げます」と述べてから本題に入っていたことです。このようなところにも、イスラム教国としてのお国柄が伺えました。
山口雅代