2018年1月19日(北川・芝田)【音声】
●リスナーより IRIB日本語放送局の皆様、こんにちは。12月数日過ぎて、雨の日になると最高気温が10度を下回るようになり、日中でも冷え込むようになりました。私の住んでいる美濃市は、12月上旬に少量ながらも初雪が降りました。また郡上市の奥や白川郷といった岐阜県の北部では積雪があったそうです。
●リスナーより
IRIB日本語放送局の皆様、こんにちは。12月数日過ぎて、雨の日になると最高気温が10度を下回るようになり、日中でも冷え込むようになりました。私の住んでいる美濃市は、12月上旬に少量ながらも初雪が降りました。また郡上市の奥や白川郷といった岐阜県の北部では積雪があったそうです。
番組の感想では、「金曜広場」の冒頭で、来年ロシアで開催されるサッカーワールドカップの組み合わせ抽選が決まり、貴国は厳しい組に入り、日本は楽な組に入ったという言葉を聞きましたが、ランキングでは格上との対戦となり、なにより初戦のコロンビア戦が重要といわれており、苦戦は避けられないと思います。

●ラジオより
(北川)テヘランでも気温は一ケタ台で、雪もたまに降る、といいたいところですが、昨年から今年にかけて、比較的暖かく、かつ雪がほとんど降らないので、正直困っています。1月というと、例年ではテヘランの北に聳え立つアルボルズ山脈にある程度の雪が積もっていて、という状況ですが、今年はアルボルズ、現時点でほとんど茶色です。雪などほとんどありません。さて、芝田さん、こう雪が少ないと心配ですよね。
(芝田)本当に。昨日も福本アナとも話していたんですが、ちょっと雪が降ってもすぐに溶けてしまいますし、何より雨も雪も本当に降らないので、来年の夏の水不足が心配です。やっぱり冬になるとアルボルズ山脈が真っ白になって、見ているだけで心が引き締まるような、あの感覚がないのはちょっと寂しいです。
(北川)そして、サッカーワールドカップの件、アジア勢に楽な予選などまず存在しないですよね。出場するだけでも大変なわけですから。さて、最近金融機関の広告で、イラン代表のカルロス・ケイロス監督が出ていました。イランをアジア最強の地位に押し上げた立役者といえるんですが、この方、どんな人ですか?確かもう7年近くもイラン代表の監督をつとめてますよね。長くても3,4年で代表監督が変わる日本からすれば、ここまで長く代表監督をつとめている人も珍しいと思うのですが。
(芝田)そうですよね。イランのサッカーファンにももちろん、人気があります。何しろ仰る通り、イランをアジア最強にした立役者です。ケイロス監督はポルトガル人で、なんとなくイラン人の血と合うような気もしています。韓国戦では挑発的なパフォーマンスを見せたりして、イランのファンを大いに沸かせました。一時期、ケイロス監督が批判を浴びたことがあったのですが、その時には代表選手たちが、ケイロス監督を強く支持した、というエピソードもありました。実は、このケイロス監督は、1996年に日本の名古屋グランパスの監督を務めたこともあるんです。だから日本のサッカーファンの中には、ご存じの方もいるかもしれません。かつてはポルトガルや南アフリカの代表監督も務めたことがありました。1953年生まれの65歳の監督です。ワールドカップは来年の6月に開幕します。そういえば、イランのフォワードのターレミーという選手が、今まで国内の人気のチームでプレーしていたのですが、契約の問題で4か月の出場停止になりました。その彼が先日突然、カタールのチームへの移籍を発表しました。ワールドカップイヤーに4か月も休めない、という理由でした。確かにそうですよね。選手にとっても大きなチャンスですから。ターレミー選手には、カタールのチームでも活躍して、ワールドカップに選ばれてほしいと思います。6月の開幕、今から本当に楽しみです。
●リスナーより
日本語課の皆様こんにちは。本日は航空宇宙技術について取り上げられていましたが、日本の宇宙開発といえば中国にも大きく後れを取っている状況です。しかし、民間レベルに目を向けてみますと、新たなビジネスとして、低コストでの打ち上げを可能にするための研究が着々と進められています。現在、私が一番注目をしているのが月面探査レースです。2017年中にロケットを打ち上げて探査車を月面に送り込み、500メートル以上移動させ、取った映像を地球に送るミッションを一番早く達成したチームに賞金2千万ドルが送られるというものです。日本チームの探査車HAKUTOは、12月28日に打ち上げられる予定のインドチームのロケットに便乗して月を目指しますが、必ず優勝してくれると信じて応援したいと思います。
また、イランにも数多くの温泉があるそうですが、お勧めの温泉地を紹介していただければ幸いです。
●ラジオより
(北川)月面探査レース、お便りで初めて知ったんですが、現時点でHAKUTOの打ち上げが難航しているという話を聞いております。こういった話を聞くと、私は漫画のような展開を期待してしまっていますが、HAKUTOの優勝、信じております。
さて、イランの温泉の件ですが、日本人スタッフの中でも国内を旅行している鈴木アナによりますと、テヘランから南に車で3時間ほどの距離にある、マハッラートという場所の温泉がいいそうです。このマハッラート、花の温室栽培で有名で、きれいな温泉施設もあるとか。あと、有名なのは、イラン北西部のサルエインですか。ここは夏でも涼しく、私が行ったときは7月下旬の最も暑い時期で20度ほどだった記憶があります。
(芝田)北川さんはイランで温泉に行ったことがありますか?私は一度もないんですよね。イランの温泉は水着を着て入ると聞いたのですが、せっかくだから、一度はイランの温泉にも入ってみたいです。
(北川)サルエインまで行ったのですが、水着を持っていなくて、肝心の温泉には入りませんでした。なぜかトルコのブルサという町で入ったことがあるのですが、温水プールのような感じでしたね。
- リスナーより
金曜広場のインタビュー、この中で、イラン国民の皆さんのとてもフレンドリーな国民性を、いつもながら感じ取ることができました。また、KBSでは、韓国でのイラン映画祭のことが報じられていました。お国の映画産業は、国際的にもとても評価が高いですね。一度鑑賞してみたいと思っています。京都か大阪あたりで公開されるときがありましたら、放送を通じてご紹介ください。
- ラジオより
(北川)さて、国際的に評価の高いイラン映画ですが、芝田さんはイラン映画、あるいはイランのドラマで何か印象に残っている作品はありますか?
(芝田)そうですね。最近はあまりイラン映画を観る機会がないのですが、印象に残っている作品は、「彼女が消えた浜辺」という作品です。アカデミー賞の外国映画賞を受賞したアスガル・ファルハーディ監督の作品ですが、見ていてハラハラさせられて、イラン人の価値観なども描かれていて興味深かったのを覚えています。この監督は随所にイラン人が持つ独特の価値観を盛り込んでいて、そこが面白いと思います。もしイランに住んでいなかったら、その辺に気づかなかったかもしれません。もう一つ、昔々の映画ですが、「パンと植木鉢」という作品も印象に残っています。この作品は、イランの社会を知るきっかけとなった作品です。例えば、イランの家の扉は男女でノックするドアノブが異なっていて、それが外からたたかれることで、男性が訪れたのか、女性が訪れたのかが分かる、というのは当時の私にとって衝撃でした。とはいえ、この映画で描かれているイランの社会は今とはずいぶん異なっている印象ですし、その分、この映画を思い出すと、イランの変化を感じます。
(北川)なお、IRIBラジオ日本語、ベースがイランのため、どうしても日本での自主映画祭のような小規模イベントまではカバーできないこともあるかと思います。しかし、現地ニュースとして上がってきた際にはできるだけお伝えするよう、ニュース担当者には伝えます。
- リスナーより
先日、12月3日にイラン文化交流センターで開催されていた知って楽しむ「イラン映画」の歴史を9月24日から連続5回にわたり受講してきました。講義はイラン映画研究の第一人者である鈴木均先生により行われてきました。講義を受講することで「イラン映画」の魅力にとりつかれ映画を通じてイラン文化への理解を深めることができました。この一連の抗議で一番印象に残ったのは、2015年にイラン・南アフリカ共同制作のマジード・マジーディー監督の預言者ムハンマドが預言者になるまでの半生を描いた「ムハンマド・ラスールッラーヒ」でした。この映画は一部で上映されたものの物議をかもし出し、現在、一般公開には至っていないとのこと。以前、「ラジオ日誌」で北川アナがこの映画を視聴したことが描かれていましたが、ごくわずかな人しか観れていないこの映画を観たなんて改めてすごいことなのだなと思います。
- ラジオより
(北川)首都圏はこういったイラン文化関連のイベントが多く催されていると伺っています。さて、預言者ムハンマドですが、エピソード1、というか1作目はイランでは特に問題なく上映され、多くの人がこの映画を観たと伺っています。おそらく一部のイスラム諸国で物議をかもしたと思いますが、イランでは特に問題なく、また2作目、3作目も作られる、という話も聞いています。この「預言者ムハンマド」、国際的に著名なスタッフを集めたということもあり、今振り返っても、ものすごく壮大な映画でしたね。
(芝田)そうですよね。何人かのイラン人にも強く勧められました。イランでも大きな話題を呼んだ映画です。