礼拝が肉体や精神の健康に及ぼす影響
この時間は、これまでに引き続き、礼拝が肉体や精神の健康に及ぼす影響についてお話しします。
礼拝や祈祷は、すべての啓示宗教に存在します。祈祷は決められた時間に行うものではなく、いつでも好きな時に、どこでも好きな場所で行うことで、至高なる神とつながりを持ち、なんでも望むことを神に求めることができます。至高なる神は、コーラン第40章ガーフィル章寛大なお方、で次のように語っています。
「あなた方の神は、私を呼びなさい、あなた方の望みをかなえることができるように、と語った」
祈祷は、人間の生活に驚くべき効果をもたらします。世界では、この分野に関して多くの研究施設が設置され、これまで、人間の健康と宗教の関係について、数多くの研究が行われてきました。これらの結果は、同じ結論を示しています。
信仰を持つ人々が病気にかかる割合は、他の人々よりも低くなっています。敬虔な人々は、肉体的、精神的、社会的な健康を保ち、寿命が長く、人生に対する満足度も高くなっています。
宗教の観点から、礼拝や祈祷に関するすべての書物では、礼拝を行う際、両手のひらを天に向けるべきだとされています。一部の研究結果では、指先や手のひらからは、常に生体磁気が放出されていることが分かっており、そのため、治療や痛みの緩和の際には、手のひらを痛む場所に載せるとよいとされています。
手のひらを天に向けるとき、空中に存在するエネルギーが、手のひらを通して体内にひきつけられます。反対に、手のひらが地面に向かっていれば、その人の体から磁気が放出され、地面に吸収されると考えられています。
近年、医学者や研究者は、礼拝や祈祷が体の健康に及ぼす効果の一部を証明しています。1993年、つまり今からおよそ24年前、26歳の研究者が政府系機関の職員1万人を対象に行った研究結果が発表されました。職員の一部は礼拝を行う人々であり、一部は全く礼拝を行わない人々でした。研究の結果、礼拝を行わない人たちの、心臓病などの病気による死亡率は、礼拝を行う人々の何倍も多いことが分かりました。
また、1995年には、心臓の手術を行ったことのある250人を対象に、別の研究が実施され、驚くべき結果が出ました。宗教的な関係を持っていたり、社会的な支援を受けていたりする人たちの方が、それらの関係を持たない人の12倍も死亡率が低かったのです。
大きな外科手術をした人々だけでなく、この研究は、一般の人に対しても行われました。その結果、礼拝や祈祷などの宗教的な行為を行う人は、うつになる割合が低かったことが分かりました。
高血圧の解消、傷の治療、心筋梗塞の確率の低さ、頭痛や不安の改善は、礼拝や祈祷の効果として証明されています。現在、多くの人が、インターネットを通して、宗教団体に申し込みを行っています。
とはいえ、この効果のメカニズムは、まだ正確には解明されていません。しかし、この問題に関しては多くのセオリーが提示されており、礼拝と治療に関する専門家のラリー・ドッシーは、量子力学が大きく関係していると考えています。
アメリカ・メリーランド州で9万1000人を対象に行われた調査の結果、定期的に教会に通わない人は、通う人よりも、心臓病で亡くなる確率が高いことが分かりました。また、このグループの人たちの自殺率は、53%も高くなっています。
アメリカでは、30か所の医療教育センターで、医療に及ぼす信仰の影響についての教育が施されています。一部の医学者らは、もし外科手術の前後、あるいは病気の治療を始める前に祈祷を行うと、病気の回復に大きな影響があると考えています。
ドイツ・ボン大学の神経心理学のリンク教授は、夜、悪夢にうなされる人は、寝る前に祈祷や礼拝を行えば、睡眠をコントロールできるようになり、悪夢から解放されると考えています。。
リンク教授によれば、寝る前に定期的に祈祷を行うことは、マイナスの思考を排除し、恐ろしい悪夢にうなされる人々を解放する上で大きな助けになります。このドイツの研究者は、自分の患者に祈祷による治療法を試してみました。その結果、健康と静かな眠りを取り戻すことができました。
別の研究者は、祈祷による治療法の価値についての会合で次のように語りました。「祈祷は、脳を活性化させ、血圧を下げ、不妊を治療する。祈祷を繰り返すことで、呼吸の数が減り、脳の活動が活発になり、時には、外科手術や高価な薬による治療の必要がなくなるほどである」