9月 01, 2018 15:23 Asia/Tokyo

モフセン・ホセイニーによる、打楽器トンバクとの合奏で、古典音楽のダシュティ旋法のチャハールメズラーブ、器楽曲です。

サントゥールは72の本の弦が木製の薄い箱の上に張られている楽器です。この楽器は、2本の木製の撥でたたきますが、他の国でも、ハンマーダルシマーという形で良く形と演奏方法が似ている楽器があります。また、弦をたたいて撥で音を出すというシステムはピアノと一緒のことから、真偽のほどはよくわかりませんが、この楽器はよくピアノの祖先で、発祥はイランだとして説明されることが多いようです。いずれにせよ、サントゥールの原型となる楽器は、昔からイランに存在していたようでした。少なくとも、16世紀から18世紀のサファヴィー朝時代のハシュト・ベヘシュト宮殿の壁画に、サントゥールの原型の楽器を弾く人物が描かれています。

構造上、さほど複雑な楽器ではないものの、他のイランの伝統楽器と比べて、音量が大きく、その美しい響きから、非常に日本人好みの楽器だということができます。その反面、システム上、チューニングに非常に多くの時間を要するため、プログラムによっては扱いがものすごく難しい楽器といえます。

 

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