1月 22, 2021 16:40 Asia/Tokyo
  • ホシノ・アツコさん
    ホシノ・アツコさん

イスラム教に改宗した日本人女性、ホシノ・アツコさんは若い日本人女性で、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロが起き、その後メディアがイスラム教とイスラム教徒を攻撃した後、他の人と同じように、イスラム教の実際に興味と疑問を持ち、多くの勉強を行なった後、イスラム教に改宗しました。

彼女はインターネットや様々なイスラム教のサイトを参照し、コーランという、包括的で完成度の高さが魅力の書物を見つけたのです。まさにその後数時間、彼女は他人の目から離れてインターネットでコーランを読み、その多くの思想を理解しました。ホシノさんは、とても人好きのする温かい女性で、現在ペルシャ語を勉強中ですが、あたかもペルシャ語を長年勉強したかのように、流暢に会話します。彼女の大学での専攻は国際関係でしたが、現在はイランでイスラム教と預言者ムハンマドをよりよく知ろうとつとめています。彼女は改宗の経緯について、次のように話してくれました。

「アメリカの同時多発テロが起きた際、私はテレビでこの事件を繰り返し見ていました。最初はとても衝撃的でしたが、後に、この事件はハリウッド映画に似ていると考えるようになったのです。この出来事が単なるひとつの事件であるとはあまり信じられず、私は必ず裏に何かがある、と考えていました。このときはイスラム教について、それほど知りませんでした。後に、テレビで恒常的にこの事件に関連して、イスラム教徒について報じられるようになったことから、私はイスラム教を知りたいと思いました。後にイスラム教が、世界最大の宗教だと知りました。私は非常に熱心な仏教徒の家庭で育ちました。私のおじの1人は、国会議員で仏教に詳しく、このため私は仏教について完全に知っていました。もう一人のおじはキリスト教の聖職者で、私は聖書を読んだこともありました。私はある意味で、仏教もキリスト教も知っていましたが、ある疑問を心に抱えており、誰もそれに答えてくれることはありませんでした。イスラム教を知ったとき、私の人生は別のものに変わりました。コーランをはじめて見つけたとき、好奇心をもってそれを読み、現実にこの書物が他の宗教の本とは大変違う、と感じました。イスラム教は純粋な天啓の宗教であると気づきました。私の多くの疑問はコーランの節の助けにより、解決し、イスラム教への関心も高まり、イスラム教を受け入れようと決心しました」。

コーランは他に見られない節や教えにより、本当のイスラム教をホシノさんに示しました。このためコーランは、彼女の生活の中で非常に大きな地位を占めています。彼女は、次のように語っています。「私が今持っているものは全て、コーランによるものです。コーランによって宗教の真理を知り、イスラム教徒に改宗しました。またコーランによって安らぎを得て、困難に耐え、コーランの導きによって日本から移住し、全く見も知らぬ国に来ました。しかし、誰も知り合いがいない場所であっても、コーランのおかげで、ホームシックになったことはありません。常にコーランは、私にとっての光の源であり、救いの道で、これにより私はむなしさを感じたり、何かを恐れたことはなかったのです。実際、この天啓の書を読んでその戒律を実行した人は皆、導かれています。私はこのことを全身で理解しました。コーランのほかに、預言者の一族に関する祈りを困難な状態や孤独な状態で唱えていると、預言者ムハンマドやその一族が私に個人授業をしてくれるように感じました。まさにこのため、預言者ムハンマドの一族に関する巡礼の書や祈祷書を読むほど、彼らとその生涯における言動への愛着が増し、彼らを通じて神に対する愛がより大きなものとなります」。

ホシノさんはイスラム教に改宗したあと、預言者の一族、特にファーティマ・ザハラーに大きな関心を持つようになりました。このため、自分のムスリムネームとして「ファーティマ」を選びました。そして彼女は、常に勉強を行いファーティマの性質や言葉についてより多くの事柄を知り、この性質に基づき、この偉大なイスラムの女性の性質と導きを実行に移そうとしています。ホシノさんはこれについて、次のように語っています、「夫と結婚する前に、私はファーティマの生涯に関する事柄をインターネット上で読みました。私にとってそれは非常に興味深く、その話に非常に感銘を受けたことから、私は、自分の将来の生活をファーティマの指示に従って作り上げると神に誓ったのです。私はファーティマの結婚に関する話を聞いたとき、強く影響を受けました。それはファーティマが、夫であるシーア派初代イマーム・アリーに対しわずかな婚資金のみを要求したということです。それも、彼が盾を売って作った金銭であり、彼との共同生活の幸せにはまったく影響を及ぼさなかったのです。そして私は彼女のように振舞う為に、神にこのような状態が私にも起こるよう求めました。ファーティマは、預言者ムハンマドの一人娘であり、啓示の源と直接的な関係を持っています。彼女はアリーの妻であり、また預言者一門の母なのです」。

ホシノさんは続けて、自分のの婚資金について、次のように語っています。「私は夫と結婚する事が決まって、結婚の契りを交わす契約の場で、婚資金としてどのくらい欲しいかと問われました。その時私は、『金貨1枚で十分です』と告げたのです。私は結婚後、私達が家のために必要としていたものを買うべく、この金貨を売り払いました。現在私は、このことを後悔しているどころか快感を感じており、共同生活の始まりに際して例え僅かであっても、ファーティマを模範として行動できたことを、うれしく思っています。多くの人々にとってはさほど重要でない金貨1枚が、私たちの生活に大きな恩恵をもたらしてくれたのであり、ファーティマが私にこのような貴重な贈り物をくれたことに対して、神に感謝しています」。

ホシノさんの家族が、彼女がイスラム教徒であることに強く反対したのは、自然なことでした。彼女はこれについて、次のように語ってくれました。「私が彼らにイスラム教に改宗したと語ったとき、彼らははじめはまったくこれを信じず、それが冗談であると考えていたのです。しかし、その後、特にハラームとして禁じられている肉を食べようとしないなど、私が数多くのことを避けていたのを見たとき、私に強く反対しました。彼らは私にプレッシャーを与え、私がイスラム教に飽きて、それを遠ざけるようにしようと私を苦しめたのです。このとき、友人や周りの人々のほぼ全員が、私と絶交しました。私は、日本の人や家族の間で孤独や疎外感を感じるようになりました。誰も頼れる人は折らず、インターネット上のコーランだけが、精神的、物質的な圧力や困難の中でも強い信仰により踏みとどまり、私の信仰を強くするために、私に安らぎを与え、私を助けてくれると感じました。このために、日々家族や周りの人たちの圧力やいじめが激しくなっていたときでも、私は穏やかな心でこれに耐え、神に頼りました。なぜならコーランでは、神は『私に頼り、希望を持ちなさい』と述べているからです。まさにこのような節が私の心に安らぎを与え、私のよりどころとなったのです」。

ホシノさんは現在、イスラムの戒律をよりよい形で実行できるようにするために、イランに来ています。彼女は、これについて次のように語っています、「私は長年、あるイスラムの国で生活したいと希望していました。確かに、外国で生活することにはそれ相当の困難が伴いますが、イスラム教徒になった後は、日本はイスラム教の国ではない為、日本での生活は困難でした。実際、もしイスラム教徒がイスラム教国でない国で自分の信仰を守ろうとすれば、多くの困難に遭遇するでしょう。確かにそういう国でもよいことはありますが、私はイランのよい点を選んだのであり、イランの親切な人々になじんでいます」。

統計や証拠資料からは、イスラム教への傾倒が世界中で拡大し、イスラム教に対する最大限の制限や世論操作が行なわれているヨーロッパ諸国でも、多くの人がイスラム教に傾倒している、ということです。イスラム教の拡大傾向は、この天啓の宗教のイメージを壊そうとする、西側のメディアや政府のこれほどのプロパガンダにもかかわらず、人格を形成するイスラムの教えにより、人々が清らかな本質に向かう自らの道を見出し、世界中で真理を求める人々の多くが本当のイスラム教に触れ、それを現世と来世での幸福に到達する最高の道として選択している、ということを明らかにしています。

この番組では光あふれる導きと信仰を得た方々の中から、ごく少数の方々のみをご紹介してまいりました。今日でも、イスラム教に改宗する人の数は日増しに増えており、またイスラム教は世界で最も、他の大きな宗教の信者をひきつける宗教となっています。このイスラム化の波は、コーラン第61章サフ章、戦列、第9節で次のように言及されています。「彼こそは、導きと真理の教えをもって自らの預言者を遣わしたお方であり、たとえ多神教徒がそれを嫌悪しようとも、その教えを全ての宗教よりも高く掲げるのである」

 

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