イラン博物館めぐり(9);テヘラン・ゴレスターン宮殿博物館
3月 27, 2021 16:03 Asia/Tokyo
テヘランにあるゴレスターン宮殿は442年の歴史を有し、サファヴィー朝時代およびガージャール朝時代にかけて建設されました。この宮殿は長期間にわたり、ガージャール王家の滞在場所となっていました。
この古い建築郡は、スズカケノキやイトスギの木立が並ぶ庭園の中にあり、庭園内の至るところにイラン式やヨーロッパ式建築による美しい建物が見られます。この宮殿は、ユネスコの世界文化遺産にも登録されているイランの建造物の1つです。
実際、ゴレスターン宮殿はイランの芸術と建築の中心でもあり、松の宮殿建築や博物館、絢爛豪華な広間などの様々なセクションにより構成されています。
ガージャール朝の王ナーセロッディーン・シャーは、写真芸術に多大な関心を持っていた王の1人であり、彼が撮影した上で肉筆でメモを記した写真が写真館に展示されています。このセクションの写真は、イギリス王室のコレクションに続く2番目のコレクションとされています。
この宮殿建築群の中でも特に際立っている建造物の1つは、バードギールと呼ばれる、天然の風を活かし冷房の役割を果たす採風塔であり、これは冷風を建物内に取り込むように設計および建設されています。
また、この複合施設で最も美しい建物の1つは、「シャムソル・エマーレ(建物の太陽)」と呼ばれる建造物です。この建造物はかつては首都のシンボルとされ、高さ35メートルのこの建物は、当時テヘランで地上からの高さが最も高い建物の1つでした。
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