3月 30, 2021 13:42 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで使われている生きたペルシャ語のことわざを、毎回1つずつご紹介してまいります。

今回のことわざは、「自分が好むことを、他人のためにも好むがよい」です。ペルシャ語での読み方は、Aanche raa baraaye khod mi-pasandii, baraaye digaraan niiz bepasandとなります。このことわざは、イスラムの預言者とその一門の教えの中に出てくるもので、シーア派初代イマーム・アリーの言行録「雄弁の道」にも、「最も公正なる人々は、自分の好むことを他人にも好み、自分にとって許しがたいことが他人に起こることを許さない人である」という一節があります。まさに読んで字のごとく、「自分がして欲しいように、他人にもせよ」、すなわち「己の欲せざるところは人に施すなかれ」という「論語」の中の教えに相当します。イスラムと「論語」、一見遠くかけ離れたもののように思われますが、人としてあるべき道を教え説いているという面では共通しており、もっと大きく捉えれば倫理道徳やモラルは古今東西に通用すると言えるのではないでしょうか。

 

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