12月 02, 2021 15:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語のことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「圧制者は、自らの壁の土台を掘る」です。

ペルシャ語での読み方は、Zaalem paa-ye diivaar-e khod raa mi-kanadとなります。

これは読んで字のごとく、国民を苛める圧制者や独裁者は打倒され、滅亡する運命にあることを意味し、上からの一方的な支配や独裁を戒めるものです。

世界の歴史を紐解いてみますと、古今東西を問わず権力を握った途端に暴君と化して、最終的に哀れな末路をたどった人物はヒトラーやムッソリーニをはじめ、枚挙に暇がありません。

夫婦関係や友人関係、上司と部下といった個人同士の関係にはじまり、さらに規模の大きい為政者と人民の関係まで、相互間の尊重や理解が欠如し、どちらか一方が他方を否応なく支配し、人間として対等な関係を築かなければ双方にとってよいことはなく、いずれは破綻します。「上から目線」的な態度やマウンティングで他者を支配することは、結局は自分の身を滅ぼすことになります。

双方が対等で心から理解し尊重しあい、双方のためになる建設的なものであってこそ、長続きするものではないでしょうか。他人を支配し、自分が人より優位になろう、ではなく、まずは身近な人を自分と同じように1人の独立した人間と捉え、相互の理解や尊重をベースとして対等に接することが大切ではないでしょうか。それではまた。

 

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