11月 25, 2022 14:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回は、数字を使った慣用句の1つをご紹介しましょう。

ペルシャ語には、数字の7を使った表現がたくさん使われていますが、その中で今回は「英雄ロスタムの7つの行程を乗り越える」をご紹介したいと思います。

ペルシャ語での読み方は、Az haftkhaan-e Rostam gozaashatanとなります。

この表現は、イランの英雄叙事詩人フェルドウスィーの名作で、ペルシャ語でシャーナーメと呼ばれる作品「王書」に出てくる物語に由来し、数々の困難を首尾よく乗り越えることを意味しています。

この物語においては、ペルシャ神話の英雄ロスタムが、白鬼に捕まっている伝説上の王ケイカーウスを救うために、7つの大きな困難に立ち向かうという場面が出てきます。その7つの困難とは、ロスタムの愛馬とライオンの闘い、水のない荒野の通過、竜との戦いと撃退、魔法使いとの戦いと撃退、国境の番人との戦い、イランの北方の地に住む鬼との戦いと撃退、そしてケイカーウス王を捕まえている白鬼との戦いと撃退、となっています。

日本語でもラッキーセブン、七つ道具、七色の虹などというように、数字の7を使った表現はたくさんありますが、ペルシャ語でも数字の7を使った表現が数多く見られます。数字の7はペルシャ語でも縁起のよい数字とみなされていますが、この点は日本語と共通しているようですね。それではまた。

 


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