May 27, 2022 17:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「清らかな金は、なぜ土の恩を着るか」です。

ペルシャ語での読み方は、Talaa ke paake che mennat-esh be khaakeとなります。

鉱産資源としての金、ゴールドは土や水はもちろん、ほかの物質に対してほとんど化学反応や化学変化を示さないことは皆様もご存知かと思います。

このことから、このことわざは常に自分の言動に注意を払い、他人の領分を犯したりいろいろな意味で人を傷つけたりしない人は、おのずと他人に認められ、尊敬の対象となる、または健康的な生活を営み品行方正な人は、他人や他人からの承認は必要としない、他人からの承認を求めないことで自分の正しさや威信を示している、といった概念を意味しています。

心理学的な観点からもよく言われることですが、自分に自信がない人ほど、他人への批判やあら捜し、誹謗中傷、陰口や悪口、マウンティングに走り、または他人からの賞賛や承認により自分の承認欲求を満たそうとする傾向があるそうです。逆に、本当の意味で自分に自信のある人は、他人に求めることで自分の欲望を満たす必要がないということです。

日々努力を積み重ね、正しい言動を心がけていれば、色々なところで自然に結果が出てくるものであり、自分からは何も言わなくとも自ずと人からも認められるものです。ぜひ日ごろの努力によって、本当の自信や威信を獲得し、ゴールドのように他人からの承認や賞賛がなくとも自分を維持できるようになりたいものですね。それではまた。

 


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