シーア派6代目イマーム・サーデグは次のように述べています。
イスラム教やシーア派の文献によれば、労働者の能力を向上させるための下地を高めることは1つの義務です。宗教的慣行でも定められている通り、誰かが1人の労働者を不当に扱ったり、賃金や給料に関して不当な扱いをした場合、その人の善行はすべて無に帰するのです。
イスラムの預言者ムハンマドの後継者であるシーア派初代イマーム・アリーは、側近のマーレク・イブン・アシュタルをエジプトの統治者に任命する際、統治契約書として記した書簡において、イスラムの政権と為政者のあるべき姿、住民の権利、政府と住民の関係などについて説明しました。
学問とは、世界のどこに行っても存在する唯一のものであり、学び、習得すべきものです。
考えることは、賢い人の特徴のひとつとされます。
7日金曜はイスラム暦ゼルハッジャ月18日に当たり、シーア派イスラム教徒の大祭の1つ「ガディールホム」の祝祭日です。
どのようにものを考えればいいのか? どのように売り買いすべきか? パートナーや子供たちに対してどう振る舞うか? 周囲の環境とどのように付き合うか? 自分の周りとの関係性において理想的であるにはどうすべきか? この「人生の鍵」では、宗教的な見地からライフスタイルを見直していきます。
偉人や賢者は、未来の人々にとって、人生の教訓となるよう、生涯の中で身につけてきた経験や知識を、説教や遺言などの形で言葉、あるいは文字にしています。
今回は、シーア派初代イマーム、アリーの生誕日に際し、この人物についてお話しましょう。
西暦661年に当たるイスラム暦40年ラマザーン月21日、イスラムの預言者ムハンマドの後継者で、預言者の一門でもあるシーア派初代イマーム・アリーが殉教しました。