北朝鮮に対する韓国の「大胆な計画」が急ピッチで進展
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北朝鮮に対する韓国の「大胆な計画」が急ピッチで進展
韓国が、対北朝鮮抑止を目的に「大胆な計画」と称した軍事戦略を練っています。
韓国には、米韓相互防衛条約にもとづき数千人の米兵が駐留しています。アメリカは、韓国内の駐留を手放したくないため、朝鮮半島の南北朝鮮の対立解消と統一を望んでいません。
その一方で、韓国国民は国内で数多くの問題を引き起こしている駐留米軍に対して再三抗議を行っており、その撤退を求めています。こうした抗議活動の結果、米韓合同軍事演習が中止になったこともあります。
韓国・ヨンハプ通信によりますと、ユン・ソクヨル大統領は自らの就任式で表明した北朝鮮に対する「大胆な計画」について、北朝鮮が実質的な非核化を受け入れる場合に提示する大胆な提案について現実性のある方案を詳細に準備するよう指示しました。
また国防省には、北朝鮮による核脅威に対応するためのミサイル防衛システムの構築を強調しています。
ユン大統領はこれに先立ち、北朝鮮が27日水曜の朝鮮戦争の休戦協定締結日に合わせて7回目の核実験を実施する可能性についても、「核実験を断行するすべての準備は終えたと承知している」として、「それに備えたさまざまな措置を準備している」と明らかにしました。
こうした中、韓国は武器輸出の増加量が世界で最も速い国として知られています。
北朝鮮外務省傘下の軍縮・平和研究所のチェ・ジン副所長は最近、「アメリカと韓国は、合同演習を含めた北朝鮮に対する敵対的な一連の行動を止めなければ、前例のない安全保障上の課題に直面するだろう」と警告しました。
アメリカは、東アジア地域での軍国化政策に全力を挙げています。
そして、アメリカのこうしたアプローチが示しているのは、同国自体が朝鮮半島の危機の主な元凶だということです。
そのため、アメリカは近年、中国や北朝鮮を取り巻く国々や、日本、韓国、オーストラリア、インドなどとの提携を強化しています。

