7月 31, 2022 13:45 Asia/Tokyo
  • スリランカ南部ハンバントタ港
    スリランカ南部ハンバントタ港

中国調査船がスリランカに入国したことに、インドが懸念を募らせています。

近年、インドと中国の関係は悪化しています。

2年前に両国の国境では武力衝突が生じ、これにより少なくとも20名のインド兵および、4人の中国兵が死亡したほか、双方が国境警備に多数の兵を駆り出す事態となりました。

スリランカは現在、過去70年で最悪の経済危機に遭遇しています。

インドはスリランカを自らの裏庭とみなしており、今年だけでスリランカに40億ドル近くを支援しています。

インドは、中国の援助で建設され、その債務のために2017年7月より99年間にわたり中国国有企業・招商局港口にリースされたスリランカ南部ハンバントタ港が軍事拠点として利用されることを懸念しています。

この港湾は15億ドル相当の価値はあり、アジアからヨーロッパにつながる主要な航路の近辺に位置しています。

インド外務省報道官は、事前に計画されたこの中国船舶の入港プロセスをインドとして注視していることに触れ、「わが国は自らの安全保障や経済的利益を防御するだろう」と語りました。

インドは以前にも、こうした調査船の入港に関して、スリランカ政府に対し口頭で抗議しています。

中国外務省は声明を発表し、同国として常に公海の自由を合法的に利用していると表明しました。

この声明ではまた、「中国は、各関係国が海域における中国の調査研究活動を正当な目で見て評価・判断すること、並びに合法的で通常の海上活動に干渉しないよう希望する次第である」とされています。

 


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