米、アフガン凍結資産をスイスに送金へ

米国政府は、同国内で凍結されているアフガニスタン名義の資産の一部を、スイスにある銀行へ送金する予定です。

米国政府は、昨年８月15日に現支配勢力のタリバンがアフガニスタンの政権を掌握して以降、現在までにアフガン名義の資産およそ100億ドルを凍結していますが、これにより同国では失業、貧困、飢餓が増大しています。

アフガニスタン・アヴァ通信によりますと、トルコの放送局・ＴＲＴは、米国政府がアフガン凍結資産のうち３５億ドルをスイスにある国際決済銀行（ＢＩＳ​​​​）に送金すると報じました。

ＢＩＳは各国の中央銀行間の取引決済を行う銀行です。

それによると、米当局は、ＢＩＳに送金することでこの凍結資産へのアクセスが中立的な監視システムの枠組み内で可能となると考えているということです。また、この決定は今後数週間のうちに公表される可能性があると言われています。

バイデン米大統領は以前、凍結したアフガン資産を２００１年の同時多発テロの遺族への賠償金に充てると表明していましたが、この決定は米司法当局の反対に直面しています。

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