中国・長春で旧日本軍第100部隊の細菌戦に関する最新の罪証を公開
(last modified Sat, 24 Sep 2022 10:53:16 GMT )
9月 24, 2022 19:53 Asia/Tokyo

中国吉林省長春市の偽満皇宮博物院東北陥落史展示館が、旧日本軍第100部隊による細菌戦に関する最新の罪証を正式に対外公開しました。

18日日曜に公開された東北陥落史展示館は歴史写真320枚余り、物品350点、文書65点、音声・映像資料5点を展示しています。

これらの展示品は、中国侵略日本軍第100部隊及び日本軍の他の部隊が中国侵略戦争中に国際法に公然と違反し、中国で生物兵器を研究・製造・使用し、細菌戦を実施し、さらには様々な生体実験を行い、数多くの中国人を惨殺した犯罪行為を暴き出すものです。

吉林省長春市に駐留した旧日本軍第100部隊は、第731部隊の後ろに隠れた「悪魔の兄弟」との異名をとっています。

日本軍の降伏を前に同部隊は大部分の資料を廃棄し、その犯罪行為は今に至るまでほとんど知られていません。

歴史の真実を暴くため、偽満皇宮博物院の課題チームは2018年から中国、日本、米国、ロシアで第100細菌部隊関連の罪証を収集してきました。

偽満皇宮博物院によりますと、課題チームは各国に残る資料を互いに照合し、検証して、日本軍第100部隊が日本の陸軍省と参謀本部の命令に従い、トップダウンで細菌部隊に改編され、生体実験、野外毒性試験、野外演習を実施し、生態系全体を攻撃対象としたことを突き止めました。

日本軍第100部隊の隊員・三友一男氏は、自らの主要任務が炭疽菌などの細菌研究であったことを供述し、細菌戦の準備のために生体解剖実験も行ったことを認めています。

今回の展示では、中国侵略日本軍第100部隊の本部の模型、細菌戦などの情景を制作し、ロシアや日本で収集した文書や録音史料を使用して、同部隊の人員状況を全面的に展示し、米国の細菌戦資料における同部隊の人体実験に関する文書をマルチメディア形式で展示すると同時に、ロシア・ハバロフスク裁判の法廷尋問の録音も初めて使用しています。

 


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