インドネシア;133人の死亡事故のあったサッカースタジアムを解体・再建へ (動画)
133人の死者を出したインドネシアのサッカースタジアムが、解体・再建されることになりました。
フランス通信によりますと、インドネシアのサッカースタジアムで133人が死亡した事故について、ジョコ・ウィドド大統領が18日火曜、スタジアムを解体して造り直すと発表しました。
FIFA国際サッカー連盟のジャンニ・インファンティーノ会長も、同国サッカーの改革と生まれ変わりを助けると約束しています。
事故から2週間以上が経過した中で、ジョコ大統領は首都ジャカルタでインファンティーノ会長と会談しました。
そして報道陣に対し「カンジュルハン・スタジアムについては、取り壊してFIFAの基準に沿って再建する」と明かし、新スタジアムは「適切な施設を備えることで、選手とサポーター双方の安全を確保する」と語っています。
また、インファンティーノ会長も、「我々は、この国のサッカーを改革し、生まれ変わらせる」と述べ、「専門家を呼び、助力と投資を行って、インドネシアが国際舞台で輝けるようにする」と約束しました。
さらに、「インドネシアでは来年、U-20W杯(2021年から延期)が開催されるが、大会の安全な実施に向け、FIFAとしてインドネシア政府と連携していく」と表明しています。
事故をめぐっては、FIFAとAFCアジア・サッカー連盟の代表が前週からジャカルタに滞在し、PSSIインドネシア・サッカー協会と政府とともに調査を行っています。
ジョコ大統領は、調査が完了するまで国内の試合をすべて停止し、全スタジアムの点検を指示しています。
今月1日、インドネシアの東ジャワ州マランの競技場で、約4万人の観衆が詰めかけたプロサッカーリーグの試合後、観客らがグラウンドに乱入し、子どもを含む130人以上が将棋倒しになるなどして死亡したほか、300人以上が負傷しました。