中国駐豪大使が日豪関係深化をけん制、「大戦中の日本の行為想起を」
1月 11, 2023 14:12 Asia/Tokyo
オーストラリア駐在の中国大使が、日本とオーストラリアの関係の深化をけん制しました。
フランス通信によりますと、中国の肖千・駐オーストラリア大使は10日火曜、記者会見でオーストラリアに対し、日本との関係を深化させる前に、第2次世界大戦中の日本の行為を思い出すべきだと述べました。
また、「第2次大戦で日本は豪州に侵攻し、ダーウィンを爆撃して豪州人を殺害し、豪州人(の戦争捕虜)を銃撃した」とし、「将来起きかねないことに注意した方がいい。あなた方を脅す者は、再びあなた方を脅すかもしれない」と警告しました。
加えて、中国がオーストラリアの輸出品に関税を課す一方、同国が中国の人権問題などを繰り返し批判して中豪関係が悪化している中、両国間の貿易については、ここ数年「混乱した」と認め、今後の正常化に期待を示しています。
オーストラリアの中道左派政権は、保守系の前政権下で悪化した中国との関係改善を試みています。
しかし、オーストラリアはその一方で、日本とも安保共同宣言に署名しており、中国の太平洋地域での台頭を抑止する狙いがあるとみられています。
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