タリバン政権、「アフガンの問題の責任者は占領軍」
1月 16, 2023 20:21 Asia/Tokyo
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アフガニスタンを支配するタリバン現政権のアミルハン・ムタキ外相
アフガニスタンを支配するタリバン現政権のアミルハン・ムタキ外相が、「過去20年間にわたり人々を殺していた圧制者や占領軍こそ、現在わが国が抱えている諸問題の責任者だ」と語りました。
アフガニスタンのAVA通信によりますと、ムタキ外相は15日日曜、同国首都カーブルにある外務省庁舎への襲撃事件の記念式典でこのことを表明しました。
また、「敵は過去、弾丸、爆弾、戦闘機で我々を殺害していたが、現在は制裁や飢餓で我々を死に致らせている」としました。
さらに、タリバン政権を賞賛するとともに、「当政権に外国人、占領者及び、ワイン、不信心は存在しない」とした上で、タリバン政権との国民の協力を要請しました。
アフガンでの20年間の占領と、経済・衛生インフラの破壊で無数の犯罪を犯した後、米英両軍とその同盟国は2021年8月に敗北し、屈辱にまみれながらアフガンを撤退しました。
なお、同年8月15日には現在のタリバンがアフガン政権を掌握しています。
アフガニスタンでは、前政権の崩壊に伴って90億ドル超の在外資産がアメリカにより違法に凍結され、同国の銀行システムに大きな打撃を与えています。これまでにも、この資産凍結については多くの批判がなされてきました。
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