米・台湾の軍事協力が拡大
台湾が、中国に対する挑発的行動の中で、アメリカとの軍事協力の拡大を決定しました。
中国は「1つの中国」の原則にのっとって、台湾を自らの不可分の領土の一部と見なしており、台湾の分離独立を扇動する行動のすべてに反対しています。しかし、アメリカ政府高官らは中国の警告を無視して、台湾訪問により、地域での緊張に追い討ちをかけています。
イルナー通信によりますと、台湾の蔡英文総統は21日火曜、米国との軍事関係の強化を決定したとし、訪台中の米議員団との会談において「台湾と米国は引き続き軍事交流を強化しており、今後、米国や他の民主的パートナーとさらに緊密に協力する」と語りました。
また、「台湾は今後、米国や他の民主的パートナーとともに、独裁的な拡張主義や気候変動といった国際的な課題に立ち向かう」と語っています。
関係筋によると、米国防総省のマイケル・チェイス副次官補(中国担当)が先週、台湾を訪問しました。
また、米下院中国特別委員会のメンバーで超党派議員団を率いるロー・カンナ氏は、安全保障と経済関係の両方を強化するために訪問したと蔡氏に伝えました。
中国の警告にもかかわらず、2022年のナンシー・ペロシ米下院議長の訪台をはじめとした米国高官の台湾訪問により、地域の軍事的緊張や情勢不安が悪化したことは注目に値します。中国はこれらの挑発的な行動に即座に反応し、軍船や軍用機を台湾周辺に派遣しました。
中国領の一部とみなされる台湾は、中国からの分離独立を主張していますが、この主張は世界各国や国連からは正式に認められていません。
中国は常に、西側当局者、特に中国が外交関係にある国の高官や軍当局者と台湾の当局者との接触に反対してきました。
そして、それらの国の関係者の台湾訪問は「一つの中国」の原則に違反し、台湾の分離主義勢力に間違ったシグナルを送ることになる、としています。