中国が、コロナの「研究所から流出」説を否定
(last modified Tue, 28 Feb 2023 05:55:36 GMT )
2月 28, 2023 14:55 Asia/Tokyo

中国が、「新型コロナウイルス大流行の原因は中国の研究所から流出したウイルスである」とする報道を否定しました。

フランス通信によりますと、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は中国の研究所から流出したウイルスが原因である可能性が高いとする米エネルギー省の調査報告が報じられたのを受け、中国は27日月曜、この報道内容を否定しました。

米エネルギー省は当初、新型コロナが広がった経緯は不明としていましたが、FBI米連邦捜査局に続き、同省もウイルスは中国の研究所での事故によって漏出したとする説に転換したとされています。

 

中国外務省の毛寧報道官は記者会見

 

これに対し、中国はこれを否定し、同国外務省の毛寧報道官は記者会見で、「中国と世界保健機関の専門家が導き出した信頼すべき科学的な結論では、実験室からのウイルス流出はあり得ないことが確認されている」と指摘しました。

また、「研究所由来説をあおって中国を中傷し、ウイルスの起源をめぐる問題を政治問題にすり替えるのはやめるべきだ」と語りました。

一方で、WHO世界保健機関側は、米エネルギー省の調査報告に関する情報は受け取っていないとし、タリク・ヤシャレビチWHO報道官は「入手し得るあらゆる科学的証拠」の精査を続けているとし、「さらなる証拠が集まるまで、すべての仮説を検討しているところだ」と述べました。

なお、米国のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は今月26日、「現時点ではこの問題に関して情報機関全体としての統一見解は出ていない」と語っています。 

 


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