中国・ベラルーシ首脳会談が実施、ウクライナ和平への関心を強調
中国の習近平国家主席が、ベラルーシのルカシェンコ大統領と北京で会談し、ウクライナでの平和的解決に対する「極めて強い関心」を表明しました。
英BBCが、ベラルーシ国営ベルタ通信の報道として伝えたところによりますと、両首脳は共同声明において1日水曜「欧州地域における武装紛争の進捗状況に深い懸念を表明し、ウクライナにおける平和の早期確立に極めて高い関心」を示しました。
中国が発表した会談録によれば、習氏は「冷戦時代の考え方すべて」を捨てることが求められていると述べました。
そして、各国が世界経済を「政治化するのをやめる」とともに、「停戦や戦争の休止、平和的解決に役立つことをする」ことが大事だと発言したということです。
中国が示した和平案は12項目からなり、「すべての国の主権」を尊重するよう強く促すとともに、ロシア軍のウクライナ撤退は必要だとはせず、「一方的な制裁」を非難しています。これは、ウクライナを支援する西側同盟国を暗に批判したものとみられます。
一方、ルカシェンコ氏の側近によると、同氏はこの日の習氏との会談で、「あなたが提唱した国際安全保障に関する構想を全面的に支持する」としました。
ルカシェンコ大統領はさらに、今回の会談が「新しい非伝統的なアプローチと責任ある政治的決断が求められる非常に複雑な時代に行われた。勝者のいない世界的な対立への無秩序な転落を防ぐことに焦点を当てる必要がある」と述べました。
中国は先週、戦争終結に向けた和平交渉案を発表しており、外交トップの王毅・共産党中央政治局委員がモスクワを訪れ、プーチン氏と会談しています。
今回の首脳会談については、一部では中国がロシアとその同盟国に接近する兆候とみられています。
ルカシェンコ氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と盟友関係にあり、2月28日から3日間の日程で中国を訪れています。