北朝鮮・金与正氏が米へ警告
(last modified Tue, 07 Mar 2023 09:58:56 GMT )
3月 07, 2023 18:58 Asia/Tokyo

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹であり、同国の外交政策分野で影響力を持つ人物の1人でもある金与正(キム・ヨジョン)氏が、自国が発射したミサイルをアメリカが撃墜しようとすれば「宣戦布告」と見なすとしました。

アメリカとその同盟国は、北朝鮮が発射してきた弾道ミサイルの撃墜を行ったことは今のところありません。しかし、北朝鮮が日本上空を通過するミサイル実験をさらに行うと威嚇していることから、アメリカによる撃墜するの可能性が取りざたされています。

アメリカは先日、来週から韓国と10日間にわたり行う共同軍事演習「フリーダムシールド」のために、B-52爆撃機を派遣しました。韓国国防省はこれに関して、北朝鮮からの核・ミサイルの脅威に対し力を顕示するためだと説明しています。

ロイター通信によりますと、金与正氏は7日火曜、「太平洋は米国や日本の支配下にあるわけではない」としながら、さらにミサイル発射を行う可能性を示唆しました。

北朝鮮と韓国は、1950年から1953年にかけての朝鮮戦争が、和平協定が結ばれずに停戦という形で中断されたことから、現在も交戦関係にあります。 またその名残として、韓国国内には現在も2万8500人の米兵が駐留しています。

北朝鮮外務省は、5日日曜にも国連に対し、地域の緊張を高めているこの合同軍事演習の中止を米韓両国に促すよう求めました。

また、「フリーダムシールド」実施への報復措置として、太平洋を「弾が飛び交う場にする」と威嚇していました。

 


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