中国外務省、「豪英米は危険な道をさらに進む」
3月 14, 2023 19:17 Asia/Tokyo
中国外務省が、「豪英米は危険な道をさらに進んでいる」との見解を示しました。
ロイター通信によりますと、中国外務省の汪文斌報道官は14日火曜の定例会見で、「豪英米の3カ国は、国際社会の懸念を無視して身勝手な地政学上の利益を追求しており、危険な道をさらに進んでいる」と述べました。
習近平・中国現政権は、米国が進める対中けん制の多国間協力で、オーカスを最も警戒しています。それは、米英豪を中核にした安保協力が拡大し、NATO北大西洋条約機構のインド太平洋版に発展することを懸念しているためです。
中国軍は、核戦力である戦略弾道ミサイルを搭載可能な戦略原潜を、水深の深い南シナ海などに展開させているとみられます。
豪州が米英との連携を強め、南側から軍事駐留・進出を強めれば、中国にとっては戦略面での脅威となるため、習政権は今後、ASEAN東南アジア諸国連合や太平洋 島嶼とうしょ 国に対し、オーカスに同調しないように働きかけを強めていくことが予想されます。
米英豪首脳は13日月曜、3カ国の安全保障枠組み・AUKUS(オーカス)の下で、オーストラリアに次世代原子力潜水艦を提供する計画の詳細を発表しました。
これは、インド太平洋地域における中国の影響力拡大に対抗することが狙いだとされています。
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