日米韓がミサイル防衛訓練を実施 米韓空軍は大規模合同訓練も
日米韓の3カ国が17日月曜、北朝鮮の核・ミサイル脅威と称するものに対応するためのミサイル防衛訓練を実施します。

韓国ヨンハプ通信が韓国海軍の発表を元に報じたところによりますと、米韓空軍は今月17~28日にかけて大規模な合同訓練も行うということです。
韓国の海軍関係者は、訓練は「北の核・ミサイル脅威に備えて韓米日の安全保障協力を強化し、海軍の弾道ミサイル対応能力・態勢を堅固にする機会」だとし、実戦的な訓練によって作戦への備えを確実にすると伝えました。
訓練には、韓国軍の駆逐艦「栗谷李珥」、米軍のミサイル駆逐艦「ベンフォールド」、日本の海上自衛隊の護衛艦「あたご」の3隻が参加します。
これらはいずれも、イージスシステムを搭載しています。

また、米韓空軍は17~28日にかけて大規模な共同訓練を行うことになっており、韓国軍からは最新鋭ステルス戦闘機F35やF16戦闘機および空中給油機など60機余り、米軍からは空軍のF16戦闘機や空中給油機、海兵隊の戦闘機F35BやFA18など40機余りが参加する予定です。
北朝鮮は、13日に金正恩総書記の立ち会いのもと、固体燃料式の新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星18型」の発射実験を初めて行ったと発表しました
こうした中、北朝鮮のキムジョンウン総書記は今月10日に開かれた朝鮮労働党中央軍事委員会の会議で、同国への敵対政策を続ける米韓を念頭に、「戦争抑止力」を強化する必要があると述べました。
北朝鮮はかねてから、米韓が敵対政策をやめない限り、ミサイル・核計画をやめることはないとしています。
北朝鮮は今年に入ってから弾道ミサイルなどを60発以上発射しており、周辺の日韓やその同盟国であるアメリカに圧力をかけています。