北朝鮮が日韓首脳会談を非難
May 10, 2023 20:53 Asia/Tokyo
北朝鮮が10日水曜、韓国・ソウルで行われた同国のユン・ソクヨル大統領と日本の岸田文雄首相との会談を非難しながら、この会談は両国の間に「軍事的結託」の道を開くものだとしました。
ユン大統領と岸田首相は7日日曜、ソウルで会談しました。この動きは、1910年から1945年までの日本による植民地支配にさかのぼる徴用工問題などの軋轢でこの数年行われてこなかった「シャトル外交」が完全に再開されることを意味します。
北朝鮮の祖国平和統一委員会公式ウェブサイト「わが民族同士(ウリミンジョッキリ)」は、今回の日韓首脳会談について、「(韓国の)対米追従と対日屈辱行為により、米国が望み続けた韓日の軍事的結託関係が無謀な実践段階に入った」とする論評を掲載しました。
論評はまた、ユン大統領が岸田首相との会談後に、拡大抑止の強化を盛り込んだ韓米首脳の「ワシントン宣言」に関して日本の参加を排除しないと発言したことを強く批判しました。同宣言は、米韓首脳が先月26日の首脳会談後に発表した政策で、米同盟国に対する第三国の攻撃の抑止力強化を目的としています。
論評はさらに、ユン大統領の「従順な」外交政策により、日本が「過去に行った残虐行為の隠蔽、竹島(韓国名:独島)の領有権主張、福島原発の汚染水放出計画などについてより厚かましい態度をとっている」としました。