中国が、ウクライナ戦争継続の悪影響に関して警告
中国が、ロシア・ウクライナ間の戦争継続による悪影響について警告しました。
ロシア・ウクライナ間の戦争は2022年2月末に勃発しました。それ以来、特にアメリカを初めとした西側諸国がウクライナに武器を供与したことで、この軍事対立は激化しました。さらに、西側諸国と米国はロシアに制裁を行使しています。
ロシア・タス通信によりますと、中国の秦剛外相は10日水曜、訪問先のドイツ・ベルリンにて同国のショルツ首相と会談し、ウクライナ戦争の継続は悪影響を引き起こすとして警告しました。
また、「戦争の継続は問題を増やすだけである。可及的速やかに停戦成立に持ち込み、敵対行為を停止させる必要がある」と述べています。
加えて、ウクライナでの戦争について「感情的」な見方をしないよう警告し、「唯一の出口は、冷静さを保ち、理性的であり続け、政治的解決のための条件を作り出すことだ」としました。
秦氏は前日9日にも、ベルリンでベアボック外相と会談しました。
中国外務省の報道官は10日、北京での定例の記者会見で、秦氏は今回の訪独で、中国が紛争を引き起こすことはなく、紛争に参加することもせず、平和の支持者であり、和平会談の推進者であることを示したと述べています。
中国はウクライナ和平と戦争終結に向けた12か条の計画を提示しており、その中には停戦のほか、西側による対ロシア制裁の解除も含まれます。
この提案において、中国はロシア・ウクライナ間の和平交渉の開始、停戦、西側諸国による対ロシア制裁の解除、核施設の安全を確保する措置の実施、民間人脱出のための人道的国境の設置および、穀物輸出を確実にするための措置の実施を強調しています。
中国の和平計画案はまた、すべての国の「国家主権、独立、領土保全を効果的に保証する」という中国の立場を強調するとともに、「冷戦意識」の終焉を求めています。