SCO首脳会議が開幕　イランの正式加盟に議長が祝辞

第23回SCO上海協力機構首脳会議の議長国を務めるインドのモディ首相が、開会演説においてイランのSCO正式加盟を歓迎するとしました。

今回のSCO首脳会議は4日火曜、オンライン形式で開幕しました。

国際通信イランプレスによりますと、モディ首相は同日に行われた開会演説で、イランがSCOの新たな加盟国となることに触れ、祝辞を述べました。

続けて、SCOの加盟国が関わる世界の問題を取り上げ、食糧安全保障、燃料危機、農業問題などが課題になっているとしました。

また、アフガニスタン問題がインドの主要懸念の一つになっているとしながら、SCO加盟諸国に対し、この問題について包括的議論を行うよう呼びかけました。

今回のオンライン形式会議には、モディ首相に加えて、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、イランのライースィー大統領、パキスタンのシャリフ首相のほか、中央アジア諸国の指導者らも出席しました。

習国家主席はこの会議において、競争ではなく協力が必要であり、互いの基本的利益を尊重していくべきだと強調しました。

そして、SCO加盟諸国に対し、正しい道を進み、連帯や相互の信頼を深めて、地域の平和および集団安全保障の強化に努めるよう求めた上で、加盟諸国が経験や学習した事柄を互いに交換し、人的交流を強化すべきだとしました。

SCOは2001年に設立された地域協力の枠組みで、ウズベキスタン、ロシア、カザフスタン、キルギス、中国、タジキスタン、インド、パキスタンの各国が加盟しています。

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