北朝鮮、「米原潜の地域展開は核紛争呼ぶ」

北朝鮮が10日月曜、アメリカが弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦を朝鮮半島近海に展開させると決定したことを非難し、このような行動は核紛争の可能性を高めるものだとしました。

北朝鮮は、国営の朝鮮中央通信を通じて発表した国防省報道官の声明で、アメリカのこの決定が、北朝鮮と周辺地域諸国に対する明らかな核での脅迫であり、平和にとって深刻な脅威であるとしました。

在韓米軍司令部の高官は10日、韓国国防部と国会国防委員会が共催したフォーラムで祝辞を述べ、朝鮮半島への戦略資産の派遣を増やすとして、核兵器を搭載できる戦略原子力潜水艦が「近く韓国に展開される」と明らかにしました。

また、「北朝鮮が核攻撃を行う場合、迅速かつ圧倒的で断固とした対応に直面するだろう」と警告しつつ、「われわれの同盟は軍事的な準備態勢を維持し、来月には（韓米合同軍事演習の）乙支フリーダムシールドを実施する」として、「これを通じ、核兵器の対応態勢を備える」と述べました。

北朝鮮外務省の付属研究機関は先週、アメリカの取る、韓国との軍事演習といった攻撃的行動が、朝鮮半島を核紛争に追い込んでいると指摘していました。

北朝鮮は、アメリカとその地域の同盟国による自国への破壊的な扇動行為を止めない限り、国防のために軍事力を強化していくことを、繰り返し表明しています。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。