習主席がキッシンジャー氏と会談、北京で
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中国の習近平国家主席が、首都北京でヘンリー・キッシンジー元米国務長官(100)と会談しました。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
7月 20, 2023 19:42 Asia/Tokyo
  • 中国の習近平国家主席とヘンリー・キッシンジー元米国務長官
    中国の習近平国家主席とヘンリー・キッシンジー元米国務長官

中国の習近平国家主席が、首都北京でヘンリー・キッシンジー元米国務長官(100)と会談しました。

フランス通信が、中国国営・CCTV中国中央テレビの報道として伝えたところによりますと、習主席は20日木曜、釣魚台迎賓館キッシンジャー氏と面会したということです。

CCTVはまた19日水曜、「71年以来、キッシンジャー氏は中国を100回以上訪れている」「伝説の外交官キッシンジャー氏は今年5月27日に100歳の誕生日を迎えており、今回は100歳を超えてから初めての訪中となる」と報じていました。

キッシンジャー氏はさらに、北京で中国の外交トップを務める王毅共産党中央政治局委員とも会談しました。

イルナー通信によりますと、王毅氏は19日水曜、キッシンジャー氏との会談において、米中関係にキッシンジャー氏が果たしてきた役割を称賛しながらも、現在のアメリカ政府に向けたかたちで、「中国の発展には強大な内因的動力と歴史の必然という論理がある。中国を改造しようとしても不可能であり、中国を包囲して封じ込めることは、さらに不可能だ」と明言しました。

また、台湾をめぐる「一つの中国」の原則を強調して、アメリカが真に台湾の安定を望むのであれば「台湾独立」の動きには公然と反対すべきだとしました。

アメリカに対しては中国の李尚福国防相も、18日火曜に行ったキッシンジャー氏との会談で、「米国の一部の人間が中国と同じ方向に進んでいないため、中米関係は国交樹立以来のどん底に陥っている」と述べていました。

100歳になるキッシンジャー氏の電撃的な中国訪問の一方、アメリカからは先日ケリー米大統領特使も訪中し、気候変動危機への対処における両国の協力について中国当局者と話し合いました。

キッシンジャー氏は1971年7月、当時のリチャード・ニクソン大統領の補佐官(国家安全保障担当)として両国の国交正常化をめぐり中国を極秘訪問し、その後のニクソン氏訪中の土台を作った経歴があります。

一方で、中国とアメリカの関係は近年、アメリカが台湾という中国の内政問題に干渉し、また台湾周辺海域で軍事行動を行っていることで、悪化の一途を辿っていました。

 


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