8月 01, 2023 22:55 Asia/Tokyo

台風5号が中国上陸後に変化した熱帯低気圧の影響で、同国北部が大雨に見舞われ、首都北京で少なくとも11人が死亡、27人が行方不明となっています。

CNNがCCTV中国国営中央テレビの報道として伝えたところによりますと、北京では、2日間続いた豪雨で河川が増水して民家や道路が流され、土砂崩れが発生するなど、大きな被害が出ました。

48時間の雨量は7月の平均降水量の175.7ミリを超え、12万7000人以上の市民が避難しています。

特に甚大な被害を受けた市西部の門頭溝(メントウゴウ)区では450ミリ超、近くの房山(ファンシャン)区では400ミリ超の雨量が観測されました。

 

北京で11年ぶりの大雨被害

 

またこの大雨により北京郊外で2本の列車が立ち往生し、少なくとも乗客1870人と乗員68人が食料もないまま、30時間にわたって閉じ込められたとされていますが、国営新華社通信によると、現地時間の31日月曜午後に全員が救出されました。

中国当局は経済的損失の推計を発表していませんが、作物の収穫を数週間後に控えた農家も大きな打撃を受けたとみられます。

 

北京で11年ぶりの大雨被害

 

台風5号はフィリピンに少なくとも39人が死亡する被害をもたらし、台湾付近を通過して中国南部の福建省に上陸しました。当局によれば、同省の被災者は260万人を超えています。

今回の大雨は、北京市の大雨被害としては、2012年に77人が死亡してから最大の規模となりました。

 


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