韓国大統領が、北朝鮮に対し挑発的発言
韓国のユン・ソクヨル大統領が、北朝鮮の核・ミサイル計画への対抗を強調する、緊張を扇動する発言を行いました。
この発言は、北朝鮮がこれまでに何度も、「アメリカおよび、これに同盟する韓国などの国の挑発的行為により、朝鮮半島における情勢不安や軍事化が増大し、兵器競争が扇動されることになる」と表明する中で行われました。
北朝鮮はさらに、「アメリカが我が国の政権打倒を狙った自らの敵対行為を止めない限り、わが国は自らの核・ミサイル計画を断念しない」ともしています。
ユン大統領は8日火曜、第2回国防革新委員会において「韓国軍は、北朝鮮の核・ミサイル計画に対する抑止力の創出を、自らの計画・措置の優先事項に掲げるべきである」と語りました。
また、「我々は、予算を効果的・論理的に分配して、自国の軍事力を増強する必要がある」と述べました。
この委員会が、最新技術による強大な軍の創設という目的を支援するためにユン政権において組織されたことは、注目すべき点です。
なお、11人の委員から構成されるこの委員会の長は大統領が務めており、韓国元国防相など8人の民間人が参加しています。
北朝鮮は近年、自らの兵力を向上させることでアメリカと韓国の軍事同盟に対抗する抑止力を創出しようと努めてきました。
このような流れの中、2日前にも北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記は、ミサイルエンジンやその他の兵器軍備を製造する国内工場に対し、同国の防衛力強化の重要な一環として自らの能力を向上させるよう命じました。
北朝鮮は先日の朝鮮戦争停戦70周年記念日において、中国やロシアの政府高官らの臨席のもと、最新鋭の核ミサイルおよび侵略・偵察用無人機を公開しました。
また、北朝鮮の国連大使は、同国の核兵器保有権は国家主権の一部であると擁護しています。