ミャンマー・ロヒンギャ難民の厳しい状況続く
8月 22, 2023 18:09 Asia/Tokyo
国際人権団体ヒューマンライツ・ウォッチは、難民となっているミャンマー少数民族でイスラム教徒のロヒンギャ族が祖国に帰還できる可能性は低いとしました。
ミャンマーでは2017年、軍と過激派仏教徒により弾圧を受けた100万人以上のロヒンギャ族が、祖国から逃れて難民となりました。彼らの一部は現在、バングラデシュ南東部の難民キャンプの不適切な環境で暮らしています。
ヒューマンライツ・ウォッチは報告の中で、「ミャンマーでは今、約60万人のロヒンギャ族が難民として暮らしているが、彼らを取り巻く状況は同国の軍事政権によるアパルトヘイト体制である」としました。
続けて、「ミャンマー軍の非人道的な犯罪や虐殺に対する国連安保理の行動は、成功していない」と強調しました。
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア研究者であるシャイナ・バウフナー(Shayna Bauchner)氏は、これに関連して「ロヒンギャ難民は、ミャンマーとバングラデシュの国境で包囲されながら、最も基本的な権利さえ享受できずにいる」と説明しています。
ロヒンギャ難民の状況については、ミャンマー出身のある人権活動家もこれ以前に、「バングラデシュおよびミャンマーの難民キャンプにいるロヒンギャ族が受けている国連の援助は、微々たるものである。国連が彼ら1人あたりに充てているのは月額わずか8ドルであり、日々の質素な食事の1回分にも満たない」と語っていました。
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