台湾・台北でM7.2の強い地震が発生;1人死亡、50人超負傷
4月 03, 2024 16:31 Asia/Tokyo
台湾・台北で、現地時間3日水曜午前に強い地震が観測されしました。
ロイター通信など、報道各社が当局の発表として報じたところによりますと、現地時間午前8時58分ごろ、台湾東部沖を震源とする強い地震が発生しました。
地震の規模はマグニチュード7.2、震源の深さは15.5kmと推定されています。
現地消防当局は、これまでに死者1人を確認し、50人以上の負傷者が出ていると発表しました。死亡した人は東部・花蓮の山間部で落石の下敷きになったとみられています。
花蓮では半分以上に当たる少なくとも26棟の建物が倒壊しており、約20人が閉じ込められた状態で救出活動が行われています。
また、台北市内では既に25回の余震も発生しており、特に現地時間3日9時11分にはM6.6、9時35分にはM6.3の強い揺れがありました。
さらにこの地震は上海でも感じられたということで、中国国営メディアは福建省の福州、厦門、泉州、寧徳でも揺れを感じたと伝えました。
一方、日本気象庁はこの地震で沖縄県の与那国町で最大震度4を観測したとし、宮古島・八重山地方と沖縄本島地方に一時津波警報を発表していましたが、日本時間午後0時00分、これらの津波注意報をすべて解除しました。
なお、林芳正官房長官は3日午前11時過ぎの会見で、人的・物的被害について「現在のところ被害情報はない」と説明しています。