9月 28, 2020 16:39 Asia/Tokyo

旧ソ連から独立した2カ国ーアルメニアとアゼルバイジャンの間で、依然として旧来からの係争地ナゴルノ・カラバフをめぐる衝突が続いています。

イルナー通信が28日月曜、報じたところによりますと、最新の衝突で両国は、6つの村落や一部の丘陵地帯の占有をめぐり、砲撃戦を行いました。

アゼルバイジャン国防省は、これら6村落を占拠したと宣言しています。

一方、アルメニア国防省のスポークスマンは、同国軍がアゼルバイジャン軍の戦車3台を破壊したことを明らかにしました。

同スポークスマンによりますと、砲撃戦ではこれらの戦車のほかにアゼルバイジャン軍の無人機14機と装甲車複数台、ヘリコプター2機を破壊したということです。

なお、アゼルバイジャン国防省はこれまで、この点に関してコメントしていません。

27日朝から始まった今回の衝突で、これまでに双方から多数の死者が出ています。

これ以前にも、両国軍はナゴルノ・カラバフ内にあるトブズ地区で衝突しており、双方合わせて数十人の死者が出ていました。

イラン外務省報道官も27日夜、記者団に対し、「わが国は、アルメニアとアゼルバイジャンの間の衝突を強く懸念している。両者に対し自重とともに、ナゴルノ・カラバフ危機の解決を求めたい」と表明しました。

アゼルバイジャンとアルメニアは、アゼルバイジャン領内にあるアルメニアの実効支配地・ナゴルノカラバフをめぐり対立しています。

この地域をめぐる両国の対立は1988年にさかのぼり、1991年には一部の国の介入により緊張がさらに激化し、軍事衝突に発展しました。

ナゴルノ・カラバフ問題は解決に向けて国際的な努力がなされているものの、一部の国の偏った立場表明や干渉により、これまで解決に至っていません。

 

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