米紙WSJ消息筋、「ナゴルノ・カラバフにトルコがシリア人テロリストを投入」
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ナゴルノ・カラバフでの軍事衝突
アメリカの新聞ウォールストリートジャーナルが消息筋からの情報として、「ナゴルノ・カラバフの戦闘地域にトルコと同盟を組んだシリア人テロリストが数百人単位で投入されている」と報じました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、シリアの2人の消息筋はウォールストリートジャーナル紙に対し、「ナゴルノ・カラバフをめぐるアゼルバイジャンとアルメニアの紛争に数百人のシリア人武装テロリストがトルコと同盟して合流しており、これにさらに数百人が出立の準備中だ」と話しているということです。
これら消息筋は、今年7月にアルメニアとアゼルバイジャンの国境付近で銃撃戦が発生した後、トルコが武装戦闘員を募集しているという情報が拡散していた、としています。
そのうちの1人は、テロリスト戦闘員らが9月半ばごろから1グループ100人単位でナゴルノ・カラバフに向かって移動していた、と述べました。
もう1人は、「ナゴルノ・カラバフには数百人がシリアから移動したものの、数十人は激しさを増す戦闘に恐れをなしてすでにシリアに戻っている」と語りました。
消息筋の1人によれば、戦闘に参加したテロリスト傭兵には最高で月2000ドルが支払われているということです。
さらに、別の消息筋は「シリア人戦闘員の死者数は急速に増えており、すでに200人(のシリア人)が帰国要請を出している」と話しました。
一方、トルコはナゴルノ・カラバフにシリア人のテロリスト傭兵を投入している事実はないとして、こうした情報を否定しています。
また、アゼルバイジャンも声明を発表し、「ナゴルノ・カラバフ紛争に外国人傭兵は加わっていない」と表明しました。
イランのラビーイー政府報道官は13日火曜、記者会見し、「どの国からであれ、テロリストに地域への道が開かれてしまうことは、その国自身にとって弊害となる」と警告しました。
アゼルバイジャン領内にあるアルメニアの実効支配地ナゴルノ・カラバフをめぐる両国の対立は、1988年に始まり、1992年には軍事衝突に発展しました。
その結果、この地域および隣接する7郡はアルメニア軍の管理下に置かれています。
これまでに、イランを初め多くの国が、両国に衝突の停止と対話を求めており、ロシアの仲介で10日に停戦合意が発効したものの、散発的な衝突が続いています。
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