アゼルバイジャンが、ナゴルノ・カラバフ周辺の村々の奪回を主張
アゼルバイジャンのアリエフ大統領がツイッター上で、アゼルバイジャン軍が新たにナゴルノ・カラバフ地域周辺の8つの村を奪回したと主張しました。
この主張の一方、アルメニアのパシニャン首相も2日月曜、ナゴルノ・カラバフ地域でアゼルバイジャン政府のために動いている外国人武装グル―プの存在について、国際的な調査を要請しました。
アルメニア軍は2日、シリアの武装グル―プメンバー2人を捕えたと主張しています。
アゼルバイジャンはしかしながら、紛争地における外国人戦闘員の存在を繰り返し否定しています。
国連のバチェレ人権高等弁務官は2日、ナゴルノ・カラバフ地域内の民間地区への攻撃は戦争犯罪に分類できるとして、同地域の紛争を早急に止めるよう求めました。
また、「約4万人のアゼルバイジャン人が同国南部の住宅区域におけるアルメニア側の攻撃により自宅を放棄し、ナゴルノ・カラバフ地域でも、約9万人のアルメニア人が同地域から避難した」としました。
国連人権高等弁務官事務所も、声明において「家々や通りは破壊され、人々は住居から逃げ出したり地下に籠ることを強いられている。このような攻撃は中止されるべきであり、攻撃を行う責任者たち、そしてその命令を出している者たちは処罰されなくてはならない」と強調しています。
ナゴルノ・カラバフ地域をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの対立は1988年に始まり、1991年には軍事衝突に発展しました。この衝突の結果、ナゴルノ・カラバフ地域と周辺7都市はアルメニアの実効支配下に置かれました。
今回の両国の新たな衝突は9月27日から始まり、依然として継続しています。
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