韓国が、日本製ステンレス棒鋼関税でWTOに上訴
1月 26, 2021 19:45 Asia/Tokyo
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WTO・世界貿易機関
韓国が日本製のステンレス棒鋼に課している反ダンピング関税を巡り、韓国はWTO世界貿易機関紛争処理小委員会(パネル)の判断を不服として22日付で上訴しました。
スイス・ジュネーブからのヨンハプ通信によりますと、現地時間25日月曜に開かれたWTO紛争処理機関(DSB)の会合で議長が明らかにしました。
韓国はこの日の会合で、パネルの判断に、法理的に深刻な過りがあったと説明しました。また、韓国が問題解決に向け日本政府に複数の案を提示したにもかかわらず、日本がすべて拒んだとも言及しています。
一方の日本は、韓国が紛争の解決を遅らせているとして、25日に開かれたWTOの会合で韓国の上訴を批判しました。
韓国は2004年から日本、インド、スペイン製のステンレス棒鋼に対し反ダンピング関税を課してきました。日本はこれをWTO協定違反とし、18年にWTOに提訴しました。裁判の一審にあたるパネルは20年11月、韓国が措置を取る際の一部の分析方法がWTO協定に反するとの趣旨の報告書をまとめ、五つの争点のうち三つで日本の主張を認めています。
韓国はこの報告書を不服として上訴しましたが、最終審に相当する上級委員会の判断が示されるまでには長い時間を要する見通しで、判断があるまでは韓国の現在の措置は維持されることになっています。
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