バングラのロヒンギャ難民キャンプで大火災 2万人避難・死亡者も
3月 23, 2021 18:29 Asia/Tokyo
バングラデシュ南東部のコックスバザール地区にあるロヒンギャ難民キャンプで大規模な火災があり、5人が死亡したと見られるほか、少なくとも2万人のロヒンギャが避難したことを、同国当局が22日明らかにしました。
フランス通信によりますと、ロヒンギャ難民キャンプでの火災発生はこの4日で3度目となます。約3200ヘクタールにわたり広がる同地区の難民キャンプでは、ロヒンギャ約100万人が狭く劣悪な環境で暮らしており、その多くは2017年にミャンマー軍の弾圧から逃れた人々です。
当局によれば、火災は34あるキャンプの一つで起き、別の3キャンプに広がったとみられています。ソーシャルメディアに投稿された動画では、小屋の数々が炎上し、濃い煙が立ち上る様子が捉えられており、現場では、消防隊員や救助隊員ら数百人が消火活動に当たったり、難民を安全な場所に移動させたりしていました。
コックスバザール当局幹部のマムヌール・ラシッド氏は同通信に、「大規模な火災だ。火が広がり、少なくとも2万人が避難した」と説明し、「一か所で火を消しても、すぐ別の場所に広がる」と述べました。
地元警察当局によれば、火災は深夜に消し止められ、子ども3人と女性2人の計5人が死亡したとの情報があるということで、火災が続いていた段階の推定として、難民約7400人が暮らす900余りの仮設小屋が焼失したと明らかにしました。
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