バングラ観光地で、コロナ禍により馬20頭以上が餓死
(last modified Mon, 31 May 2021 09:12:57 GMT )
May 31, 2021 18:12 Asia/Tokyo

新型コロナウイルス流行により苦境にあるバングラデシュの人気観光地コックスバザールで、観光乗馬用の馬20頭以上が直近1か月間に餓死しました。馬主らが30日、明らかにした。

フランス通信が31日月曜、報じたところによりますと、コックスバザールビーチは世界でも最も長い砂浜の一つとして知られ、観光客向けの乗馬が人気を集めていましたが、馬主らは、餌の用意に苦心していると語っています。

コックスバザール馬主協会の広報担当者ファリダ・べーガム氏はフランス通信に対し、浜辺では最大90頭が観光用に飼育されていたが、うち少なくとも21頭がここ1か月間で死に、残った馬も痩せ細っていることを明らかにしました。

また、昨年のロックダウン中には、べーガム氏が所有する8頭を含む41頭が死んだということです。

馬主の中には、草を食べたり自力で餌を探したりして生き延びることを願って、馬を野に放った人もいます。

馬主らは自分の家族を養うことも難しく、家計をやりくりするためにマイクロファイナンス機関から借金をしている人も多いとしており、ベーガム氏も「金融業者が毎週うちに来て、分割返済するようしつこく言ってくる」とコメントしました。

なお、現時点でのバングラデシュのコロナ感染者は累計80万人近くに上り、死者は1万2300人を超えていますが、専門家らは実際の数ははるかに多い可能性があるとみています。

また、同国でワクチンを1回接種した人の割合は総人口の約6%にとどまっています。

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio