WHO、中国・シノバック製ワクチンの緊急使用を承認
6月 02, 2021 20:31 Asia/Tokyo
世界保健機関(WHO)が1日火曜、中国の製薬会社・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認しました。中国製ワクチンとしては中国医薬集団(シノファーム)に続き2例目となります。
ロイター通信によりますと、WHO独立専門委員会は声明で、シノバックのワクチンの18歳以上への接種を推奨すると発表しました。接種対象年齢の上限は明記していません。
WHOのテドロス事務局長は、シノバックのワクチンは貯蔵が容易なことから、貧困国への配布に適していると指摘。「ワクチンを必要としている人達に迅速に届けることが現時点で重要になっている」と述べました。
シノバック製ワクチンについて、WHOの戦略的諮問委員会(SAGE)は、複数の国で実施された第3相臨床試験で示された有効率は51-84%だったとの調査結果をまとめています。
シノバックによると、国内外の供給は5月末時点で6億回分を超え、このうち4億3000万回分がすでに接種されています。中国は自国で開発したコロナワクチンをアフリカ諸国、アジア諸国、中南米諸国を中心に積極的に輸出しています。
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