ミャンマーでコロナ感染急拡大 クーデターが追い討ち
ミャンマーでは新型コロナウイルス感染が全国で急拡大しています。国軍のクーデターに抗議する不服従運動に参加した医療従事者らが病院に戻らないことで医療崩壊が発生、自宅で亡くなる感染者が急増し、ボランティアが民家を回って遺体を火葬場へ運ぶ事態になっています。
AFP通信によりますと、ミャンマーの感染者数は、5月初旬は1日当たり50人程度でしたが、今月17日には当局発表で約5500人に上りました。しかし専門家は、実際の感染者数ははるかに多い恐れがあると指摘しています。
ミャンマーの医療態勢はもともと脆弱な上、クーデター後に多くの医療関係者が国軍への不服従運動に参加し、職場を放棄しました。今もその多くが戻っておらず、中国やロシアからワクチンを確保しても接種する医療スタッフが足りない状況です。市民の側も国軍が手配したワクチンへの拒否感が強く、状況は悪化する一方です。
こうした中、各地の火葬場には対応しきれないほどの遺体が次々と運び込まれる事態となっています。
最大都市ヤンゴンの火葬場では、1つの焼き場で複数の遺体を同時に焼いても追いつかず、運び込まれた遺体が敷地内に収まらない状態になっています。
ヤンゴンに住むタン・タン・ソーさんのもとには、朝早くから遺族から火葬の依頼の電話が次々と入ります。所属するチームは連日30~40人の遺体を引き取っており、「他のチームも同じような状況だと思う」といいます。
ミャンマー各地ではいま、このようなボランティアが火葬場への遺体搬送を担っています。
医療用の酸素も逼迫しています。ヤンゴンでは患者の家族らが、工場などの前にボンベを持って列をなしています。SNSでは連日、「酸素はどこで手に入るのか」といったやり取りが続いています。
ミャンマーの人権問題に関する国連特別報告者は先週、同国が「新型コロナウイルス感染症のスーパースプレッダー国になる」恐れがあると警告しました。
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