中国・雲南省で、生後6日の赤ちゃんゾウを救助センターが保護
中国雲南省シーサンパンナ・ダイ族自治州でこのほど、生後6日の赤ちゃんゾウが臍帯化膿などの症状が出たため群れに見捨てられていたところを、地元の動物保護部門に救助されました。
中国新華社通信が1日水曜、報じたところによりますと、31日火曜午前の時点で、この赤ちゃんゾウは熱が下がり、病状と精神状態は回復してきているものの、依然として予断を許さない状況が続いているということです。
地元のアジアゾウ監視員の話では、先月28日午前、同自治州勐臘県・勐伴村紅衛組を通りかかったゾウの群れのかなり後方をゾウの親子が歩いていたところ、午後にバショウの群生地で赤ちゃんゾウが群れに追い付くことができなくなり、やがて母親からも見捨てられた状態となりました。
同自治州林業・草原局は先月29日、母親が赤ちゃんゾウのところに戻って来なかったことを確認し、関係部門に赤ちゃんゾウを救助するよう求め、赤ちゃんゾウは同日午後、自治州のアジアゾウ種源繁殖・救助センターに運ばれ、治療を受けました。
検査の結果、保護されたこの赤ちゃんゾウは体長99センチ、体高95センチ、体重85キロの雄で、保護当時は臍帯化膿と炎症がひどく、下痢や発熱、心拍数の増加、足と顔面の腫脹などの症状を伴い、体が非常に弱り、生命の危機にひんしていました。
しかし、救助センターの職員が消毒して薬を投与し、羊のミルクを飲ませると、子ゾウは精神状態が安定したということです。
救助センターでゾウの治療に当たる獣医師の保明偉さんは、赤ちゃんゾウがあまりにも小さいため救助が非常に難しく、まだ予断を許さないと説明するとともに、「救助活動を始めてから出会った最も小さい野生ゾウだ」と語りました。
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