北朝鮮が列車から弾道ミサイル発射、800キロ飛行か
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列車からの弾道ミサイル発射
北朝鮮のKCNA朝鮮中央通信16日木曜、「鉄道機動ミサイル連隊が今月15日、中部山岳地帯に機動し、標的地域を打撃する任務を与えられ、訓練に参加した」として、「東海上800キロ水域に設定された標的を正確に打撃した」と報じました。
韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記は立ち会わず、パク・ジョンチョン党書記らが訓練を指導したということです。
このミサイルは移動式発射台・TELではなく、列車から発射されました。同通信が公開した写真からは、3月に発射したロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版と推定されるミサイルとみられます。
ミサイルを発射した「鉄道機動ミサイル連隊」は今年組織されたもので、北朝鮮メディアは将来的にこれを旅団に格上げする可能性も示唆しました。専門家は同部隊について、砲兵司令部の配下に創設されたとみています。
パク党書記は「第8回党大会が提示した軍隊現代化路線と方針に従い、鉄道機動ミサイル体系を実戦導入したのは国の戦争抑止力強化に大変大きな意味を持つ」との見解を示しました。
一方、韓国軍合同参謀本部は15日水曜、「北朝鮮が同日午後0時34分と同39分ごろ、中部の平安南道から朝鮮半島東の東海に向けて短距離弾道ミサイル計2発を発射した。ミサイルは高度約60キロまで上昇し、約800キロ飛行した」と発表しました。
同参謀本部のキム・ジュンラク広報室長は16日、韓国国防省の記者会見で、北朝鮮が列車から弾道ミサイルを発射する「鉄道ミサイル体系」を開発し、公開したことについて、「北は多様な移動式発射台を継続的に開発している」との分析を示しました。
また、北朝鮮が列車からミサイルを発射する写真を公開したことに対しては、「情報当局が関連内容を分析している」とコメントしています。
北朝鮮が国連安保理決議に反する弾道ミサイルを発射するのは3月25日以来で、今年2回目となっています。
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