イランが射程2000キロの極超音速巡航ミサイルを公開へ/独首相がトランプ氏による対EU関税をけん制:国際ニュース
(last modified Mon, 10 Feb 2025 08:05:23 GMT )
2月 10, 2025 17:05 Asia/Tokyo
  • イラン革命防衛隊海軍のタングスィーリー司令官
    イラン革命防衛隊海軍のタングスィーリー司令官

イラン・イスラム革命防衛隊海軍のアリーレザー・タングスィーリー司令官が、射程距離2000キロの極超音速巡航ミサイルが公開されることを明らかにしました。

【Parstoday国際】BRICSとイラン・イスラム革命が持つ共通項、ヨルダン川西岸でパレスチナ人4人が殉教、独首相がトランプ氏による対EU関税をけん制、ネタニヤフ首相のサウジアラビア関連発言に対するアラブ連盟事務局長の反応など国際ニュースをお伝えします。

 

ロシアのアジア学者「BRICSはイラン・イスラム革命思想の結果」

ロシアのアジア学者・イラン学者のエレナ・ドゥナエワ氏が過去数十年にわたる世界の構造の変貌過程に言及し、「BRICSや上海協力機構などの機関の形成は、1979年に勃発したイラン・イスラム革命が持つ先見の明のある思想の発展・拡大の結果である」と語りました。さらに、「イランのイスラム革命は20世紀後半の世界で最も重要な出来事の一つであり、世界に多くの影響と結果を残した」と付け加えました。

ロシア科学アカデミー・アジア学研究所の上級専門家でもあるドゥナェワ氏は、「現代においても、イスラム革命は国際組織に影響を及ぼし続けている」と指摘し、「イスラム革命のスローガンの一つは『東側陣営でも西側陣営にもあらず』であり、これは世界の他の国々に対する超大国の支配の排除を意味していた。当時、特に旧ソ連国民の間ではこのスローガンは理解されず、受け入れられなかった。だが今や我々は世界の構造が変化している時代に生きており、BRICSや上海協力機構などの組織の創設は、イスラム革命が持つ先見の明ある思想の発展・拡大の結果であることが指摘できる」と述べました。

 

イスラエル軍が停戦違反・ガザでパレスチナ人4人が殉教

イスラエル軍がまたもや停戦合意に違反し、ガザ南部ハーンユヌス東部とガザ市南部で民間人を銃撃し、4人を殺害しました。

 

独首相がトランプ氏による対EU関税をけん制

ドイツのショルツ首相は「米国がEU製品に関税を課した場合、欧州は『1時間以内』に反応する」と警告しました。トランプ米大統領はこれまで同盟国に対し、輸入製品に関税を課すとして繰り返し脅迫してきました。もっとも、トランプ氏はこれまでに中国、メキシコ、カナダに対する関税賦課を発表したものの、その後、にメキシコとカナダに対しては関税発動を1カ月猶予することを明らかにしています。

 

トルコ大統領「誰もガザ住民を追放できない」

トルコのエルドアン大統領は「パレスチナ人をその土地から追放する一切の要求に反対する」と述べ、「誰にもガザ住民をその居住地から追い出す権利はない」と語りました。また、トルコのヌマン・クルトゥルムス国会議長も、「パレスチナのイスラム教徒とキリスト教徒の土地はトランプ米大統領とその仲間への売り物ではなく、パレスチナ人の財産であり祖国である」と表明しています。

 

インド国防相「ロシアは防衛分野で信頼できるパートナー」

インドのシン国防相は、ロシアを防衛分野での信頼しうる長年のパートナーとみなしていると述べました。インドでは、南部バンガロール・イェラハンカ空軍基地で国際航空ショー「エアロ・インディア2025」が10日に開幕しており、ロシアもこのショーに参加しています。

 

アラブ連盟事務局長が、イスラエル首相のサウジ関連発言に反応

アラブ連盟のアブルゲイト事務局長は、サウジアラビアにパレスチナ国家を樹立すればいいというイスラエルのネタニヤフ首相の最近の発言に強く反発しました。同事務局長は「ネタニヤフ氏が挙げる論理は受け入れられないものであり、同氏が完全に現実から乖離して生きていることを示すものだ。パレスチナ国家は東エルサレムを首都としたもの以外にはあり得ない」と語りました。

 

イスラエル元首相「トランプ氏のガザ関連計画は夢想的で実現不可能」

イスラエル元首相のエフード・バラク氏は、トランプ米大統領が提案するガザ地区占領構想について「実現不可能だ」と語りました。バラク氏は「200万人のパレスチナ人をガザから退去させるというトランプ米大統領の計画は夢想である」「この計画は、ネタニヤフ首相が国内で直面している課題を踏まえ、ネタニヤフ氏への政治的な後押しを狙ったアメリカの試みでしかない」と指摘しました。

 

イランが射程2000キロの極超音速巡航ミサイル公開

イラン・イスラム革命防衛隊海軍のタングスィーリー司令官は、射程距離2000キロの極超音速巡航ミサイルの公開予定を明らかにしました。タングスィーリー司令官は「これらのミサイルはすべてスマートミサイルで、人工知能に基づいて設計・製造されており、来年公開される予定だ」と述べました。

また、「イスラム革命防衛隊、民兵組織バスィージ、国軍・海軍の協力により、イランの海岸線2200キロ全体を武装化する取り組みが行われている」とし、「この沿岸地域には広大な高地があり、地中貫通爆弾による攻撃を防ぐため、我が国の革命防衛隊の海軍装備はこれらの丘陵地帯の下部に移動された」としました。

 


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