米国防総省の危機:国内ミサイル不足からイラン製無人機の模倣まで
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ダグラス・マクレガー米元国防長官顧問
ダグラス・マクレガー元米国防長官顧問が、「我が国には戦争に必要なミサイルは8日分しかない」と明らかにしました。
アナリストらは、アメリカは自らの好戦主義政策の結果としてシオニスト政権イスラエル及びクライナへの武器援助を続ければ続けるほど、国外での軍事協定・義務の削減あるいは、防衛予算と武器生産の大幅増大を迫られるだろう、と見ています。もっともこれは、深刻な経済・地政学的結果をもたらす選択肢とされています。
【ParsToday国際】イランのニュースサイト・ジャマーラーンによりますと、マクレガー元米国防長官顧問は信ぴょう性の高い同省内部筋を論拠として20日金曜、「米国が国外への武器送付(イスラエル及びウクライナ向けの大規模な援助)という現在の動向を続けるなら、戦争に十分なミサイルは8日間しか持たず、その後は『核という選択肢に頼らざるを得なくなる』と警告しました。
また「トランプ米大統領がこのような状況を認識していたかどうかは不明だ」とし、アメリカのミサイル備蓄量の少ないという実態を大統領に知らせるよう要求しています。
米州兵ネットワーク安全の不祥事
一方、米国防総省は先日、ある報告において同国の州兵ネットワークがハッキングされたと発表し、このハッキングが中国のハッカー集団によるものだと主張しました。同省の報告書には「この集団は軍事および安全保障情報にアクセスしており、当局は現在もデータへの侵入範囲を調査中である」と記されています。
激震の最中の米国防総省で辞任ドミノ
ピート・ヘグセット現国防長官率いる米国防総省には激震が走り、ジャスティン・フルチャー(Justin Fulcher)国防長官上級顧問が19日土曜、就任からわずか3か月で辞任しました。米紙ワシントン・ポストによれば、ヘグセット長官はシグナルゲート事件を受けて就任以来、複数の上級顧問や国防総省職員を解任しています。専門家は、今回の辞任は単なる人事異動ではなく、ホワイトハウスの最近の方針に対する米軍・安全保障体制内の深い不満を反映していると指摘しています。アメリカ国防総省では既に去る4月にダン・カルドウェル顧問、ファインバーグ国防副長官の首席補佐官であるコリン・キャロル氏、ダリン・セルニック次席補佐官を含む他の複数の高官らが休職しています。
米国防総省、イラン製無人機「シャーヘド136」を模造
米国防総省は最近、新型無人機「ルーカス(LUCAS)」新型無人機を公開しました。これはイラン製無人機「シャーヘド136」と酷似しています。最新鋭戦闘機F-35の製造元が設計したこの無人機は、イランの自爆無人機技術の明らかなコピー例となっているのです。「シャーヘド136」と完全に類似したこの無人機の設計が発表されたのは、トランプ大統領が米国製無人機の製造コストを批判した後のことです。トランプ大統領は、米国製無人機が非常に高価である一方、イラン製の類似機種は同等の性能を数分の1のコストで実現していると指摘しており、数百万ドルが費やされているアメリカの無人機に対し、その差は3万5000ドルから4万ドルにも及ぶと見積もっています。