比ドゥテルテ大統領、副大統領選出馬を断念 政界引退へ
10月 02, 2021 21:12 Asia/Tokyo
フィリピンのドゥテルテ大統領(76)は2日、来年の任期終了後に政界を引退する意向を示し、出馬表明していた副大統領選への立候補を取りやめる考えを明らかにしました。
共同通信によりますと、ドゥテルテ氏は「私を大統領に選んでくれた国民の意思に従い、政治から身を引く」と述べました。
フィリピンでは大統領の再選は憲法で禁止されており、権力維持を図るため来年5月の副大統領選に立候補することに疑問の声が出ていました。ドゥテルテ氏は「大多数の国民の意見では私に資格はない。法律の回避は憲法の精神に反する」と説明しました。
フィリピン大統領選挙をめぐってはこれまでに国民的な人気を誇る元プロボクサーのマニー・パッキャオ氏などが届け出ているほか、ドゥテルテ大統領の長女で、南部ダバオ市の市長を務めるサラ・ドゥテルテ氏などの立候補が取り沙汰されています。
ドゥテルテ大統領の立候補については、サラ氏が大統領に就任すれば「親子による政権独占になる」との批判も高まっていて、専門家や地元メディアからは今回の判断でサラ氏の立候補を後押しするねらいがあるとの見方も出ています。
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