米元アフガン担当特別代表、「米は再びアフガンに侵攻」
11月 03, 2021 14:57 Asia/Tokyo
ザルメイ・ハリルザド元アフガニスタン和平担当米特別代表が、「アメリカは、アフガニスタンでテロ組織アルカイダの危険が感じられた場合には、再び同国を攻撃する」と語りました。
ハリルザド氏はドイツ国際放送ドイチェ・ベレのインタビューで、過去20年間にわたる米のアフガン占領が成果を挙げなかったことには触れず、「アフガン現支配組織タリバンがアルカイダとの戦いに向けた歩みを踏み出さない場合、アメリカは自己防衛のため再びアフガン侵攻を余儀なくされる」と述べています。
また、自身の果たした役割がアフガンの現状や体制崩壊の遠因になったとする発言を否定し、「アフガン政府軍はタリバンに抵抗せず、このことが急速な前政権の崩壊につながった」としました。
ハリルザド氏はこれに先立ち、「ガニ前アフガン大統領が権力維持のため留任に固執したことや政界のエリートらの利己主義、政府軍兵士がタリバンと戦おうとしなかったことが、アフガン前政権の崩壊を招いた」と語っています。
こうした中、アフガンの政界の要人らや当局は、各勢力間を分断させる破壊的なハリルザド氏の行動が、アフガン体制の崩壊の原因になったと考えています。
アメリカとその同盟国は2001年、テロとの戦いや治安確立を口実にアフガンを攻撃しましたが、この占領行為は同国で、戦闘や衝突、経済インフラの消失の原因となり、さらに情勢不安、テロ、麻薬生産量も増大させることとなりました。
米軍は20年にわたる同国占領の後、今年8月末に屈辱的な撤退に追い込まれました。
一方、タリバンは同月15日にアフガンの政権を掌握しています。
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