フィリピンの刑務所内でギャングが衝突、6人死亡・33人負傷
1月 11, 2022 19:24 Asia/Tokyo
フィリピンの刑務監理局が11日、過密状態の刑務所で対立するギャング同士の抗争が起き、受刑者6人が死亡、33人が負傷したと発表しました。
フランス通信によりますと、同国刑務所での衝突は今年で2度目になります。
刑務管理局報道官によれば、マニラ首都圏カローカン市刑務所で10日、受刑者2人の口論がギャング間の抗争に発展しました。武器が使用されたかは分かっていません。
今回の抗争は、新型コロナウイルスの流行が始まってから約2年にわたり、家族との面会が禁止されていることが一因だった可能性があるということです。
フィリピンの刑務所は、インフラが整っていないことや司法制度の機能不全などから過密状態となっています。定員の5倍が収容されているところもあり、衝突が発生することも少なくありません。
報道官によれば、カローカン市刑務所の定員は200人であるものの、約1900人が収容されていました。
同国では、首都マニラにある国内最大のニュー・ビリビッド刑務所でも2日、受刑者同士が衝突し、3人が死亡、14人が負傷しています。