北朝鮮、「韓国が“先制攻撃”なら核兵器でせん滅」

北朝鮮のキム・ヨジョン朝鮮労働党副部長が、「韓国軍が“先制攻撃”なら、北朝鮮が核兵器でせん滅する」と語りました。

KCNA朝鮮中央通信は、ヨジョン氏が5日、韓国軍が「先制攻撃」を仕掛けてくれば、北朝鮮は核兵器を使って韓国軍を「せん滅する」と述べたと報じています。

フランス通信が5日火曜、報じたところによりますと、ヨジョン氏の警告は、韓国のソ・ウク国防相が今月1日、「北朝鮮によるミサイル発射の兆候が明白になった場合、北朝鮮内のいかなる目標も正確かつ迅速に攻撃する能力を有する」ミサイルを韓国軍は保有している、との発言を受けたものです。

同通信によりますと、ヨジョン氏は、「愚かな」ソ氏が核施設に対する先制攻撃の議論を持ち出したことは「非常に大きな過ちだ」と反発するとともに、「韓国がわが国との軍事衝突を選択するなら、われわれの核戦闘部隊は任務を遂行せざるを得なくなる」と警告しました。

また、核戦闘部隊の「一義的な任務」は抑止力として機能することにあるが、仮に武力衝突が発生した場合には「敵部隊をせん滅する」ため核攻撃することになると説明し、「恐ろしい攻撃」の結果、韓国軍は「ほぼ壊滅という悲惨な運命」に直面することになるだろうと語ったということです。

さらに、韓国軍について「わが軍にとって取るに足りない相手だ」と述べました。

ヨジョン氏は今月2日にも、ソ氏の「無謀な発言」について、「災厄を免れたければ自らを律するべき」だとけん制しています。

北朝鮮は今年に入ってから、前例のない規模でミサイル発射実験を行っており、3月には2017年以来となるICBM大陸間弾道ミサイルを発射しました。

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